2007年10月6日

サイクリングフェスティバル in Oyama 2007

ロード150Km(33周)6位(3:50:52.530、3min8sec遅れ)/150人出走

屈辱の結果だった昨年のリベンジを果たすべく、今年はチーム員からボントレガーの廃番になったカーボンディープのRace X Liteを借用して当日を迎えました。先月の初めからずっと疲労感が抜けなくて前の修善寺のレースでもまだ体調は回復途上だった。先週あたりから、ようやくまともに走れそうな感じになっていたので少しは自分に期待していたのは事実。それでもこの結果は期待していなかったですよ。

家族が車を使う予定があったので、丸ちゃんに迎えに来て頂いて富士スピードウェイの駐車場に到着したのは6時半過ぎ。ここで借用したホイールを初めて袋から出す・・・って実は水曜日の夜に借用してからこの日までいじる暇がなくて何も準備していなかった。カーボンホイールを使うこと自体が2年ぶりでカーブンリム専用ブレーキシューもどこかに行ってしまった状態だったのでシマノの通常ブレーキシューを装着したままであります。まあこのコースでハードブレーキングはやらない(はず)だし、雨も降らない(はず)だからこのままでも何とかなるでしょう、とそのまま出走です。(*:レースなのに準備不足だった点は後述するように他にもあるが、今思うと制動系は最重要なポイント。何か問題がおきてもおかしくない状態でした。反省せねば。)

受付を済ませたらいきなり声をかけられた。目の前にいるのはエキップアサダ後援会代表の馬場さんじゃないですか。ご無沙汰しています。4年ぶりの邂逅でした。すっかり裏方の仕事で忙しいようで、貫禄がついていたけどお元気そうで何よりです。

召集場所でストレッチしながら回りを見渡すと有名人の姿がちらほらと。目に入ったところでは昨年優勝者のSPADE ACEの飯田さんや日野レーシングのダンホさん、カネコイングスの渡邉さんほか数名が目立つ強豪でしょうか。少なくとも彼らを視界に入れながら走らねば。スタート地点への移動時には何とか集団前方をキープすることに成功。ここにいれば昨年のようにいきなりのペースアップでも対応できるはず。
8時にスタート。先導車に引かれた集団はゆっくりとしたペースで進みます。集団内の位置取り争いはあまり激しくなかったけど、この時間帯だと走りがあまりお上手ではない方々が多くてかなり怖い。100人以上の集団内でよそ見したり急ブレーキかけないでくださいませ。それとコーナーで突然走行ラインを変えないでください。その行動で迷惑なのはあなただけじゃないことを肝に銘じて普段から集団走行の練習をお願いします。
ここでふとメータを見ると速度計が動いていない。しまったー、ホイールを変えたのにフォークについているセンサーの位置にマグネットの位置を合わせるのを忘れていた・・。メーター読みで周回数がわからないのは痛いけど、周回数を示す掲示板もあるし、何よりも最後まで先頭集団にラップされなければ周回数を間違えることはないでしょ、と前向きに考えて走りましょう。

2周目のヘアピンで先導車がいなくなってさあ本番開始。ここからは集団前方を維持すべく走行。数回は先頭に出て集団を引くこともあったけど、全体的にゆっくりとしたペースで進みます。しかしこの時間帯に飯田さんともう一人が抜け出したらしい。って集団前方にいたんじゃないかい?見ていなかったの?という疑問がありますよね。実はその事実を知ったのはホームストレートを通る時に場内アナウンスで「先頭を追う集団が今、通過です」なんて言っているのを聞いて周りの人に確認した後でした。うう、抜け出すのを見ていなかったのは失態だったかも。でもまだまだ序盤だったので、ここで脚を使いすぎても後が持たない (情けない)。おとなしく集団内で走ってから前を追う走りを試してもいいかな、と自重。
7分前後?のラップを刻みながら1時間が経過。9周目のヘアピンからのネッツコーナーへの上りで少し踏んでみたらあっさりと集団が後ろに離れたので少し逃げてみようとペースアップ。後ろを見ても誰も同調者がいないのは悲しいけど、まあ行くだけ行ってみましょう。ホームストレートで後方を見ると50mくらいは離れているか。でも思ったよりも風が強く感じられるな。次の周で50Kmクラスはゴールのはずなのに相変わらず後続からは誰も出てこないよ。なんだかなぁ。なんだかそのまま行く気になれずに先週のF1でアロンソがクラッシュした辺りで集団に飲み込まれました。ホームストレートで50Kmクラスの人がスプリントしているのを横目で見ながら通過。

集団内は7割が100Kmクラスの人で2割が150Kmクラス、残りがチームで走っている人たち、という面子だったでしょうか。まだまだ自分には楽なペースです。この時間帯では上りはアウター×17/19Tでシッティング、下りは14T辺りだったかな。この頃からダンホさんが集団の前方で少しずつ動きを見せ始め、横を走る審判バイクに前の2人との差を聞いたりしている。しかしなかなか返事がなくて少しイライラしていたみたい。結局、最終コーナーの立ち上がりで写真を撮っていたカメラマンから2分以上の差、という情報があって少し慌て気味の雰囲気が150Kmクラス参加者を中心に広がり始める。

20周目のネッツコーナー手前で今度は100Kmクラスの参加者によるペースアップを期待してまたしてもアタック開始。今度は同調者が一人いたけど、彼氏の強烈な引きにたまらず切れてしまう・・・。それでも後続は離した。今度は少し粘るべく前を見て走っていたら、ようやく集団がペースアップして追いかけてきたよ。今度はヘアピン手前で集団に吸収されて集団先頭近辺にいる100Kmクラスの面々に「一人逃げたぞー (お前ら追えよー) 」と声かけながら休憩タイムを取るべく集団中盤まで下がる。思惑通りにペースが上がった集団内で休みながら100Kmクラスの人たちが抜けても他の人たちから遅れないような位置で走ることを心がける。
すると前にピンク色のジャージが見えてきた。飯田さんが一人で走っている。するとまだ前は単独で走っているわけね。彼氏を吸収した集団から100Kmクラスが抜けて一気に人数が減ったまま一旦上がったペースを維持して22周通過。

ここからが正念場の始まりです。ダンホさんが「前を追うぞ!」と集団に活を入れながら前を引きつつ進む集団からは一人また一人と人数が減っていきます。気がついたときには集団は6名になっていました。150Kmクラスが自分を含めて4人とW-Entryとゼッケンにある人が1人、そしてバトンホイールを装着したゼルコバの人はチームでのエントリーみたい。しばらくこの面子でローテーションしながら走っていた。
第1コーナーからの下りはエキスプレスの異名を持つダンホさんとゼルコバの人が速い。私も借りたホイールの効果か、さほど彼らからは離れずに走れる。そしてヘアピンからの上りでは私が引く形が少し多かったか。
しかし前との差はなかなか詰まらず、残り10周辺りで90秒差、5周で50秒、4周で40秒とほんのわずかしか差がつまらない。いやぁ、単独走の先頭は強い!

カーボショツを適宜補給していたので腹減りは感じなかったけど、それまでの負荷がこの頃から次第に表面化してきて視界が少しゆがんだり白くなりかけていた。もう最終コーナーではアウター×21Tで全身を振りながらの立ち漕ぎ連発じゃないとついていけなくなってきた。いや、それよりもホームストレートのペースアップがきつくて、千切れる寸前になりながらも何とか先頭交代に加わっていたけど、とうとう残り3周目の最終コーナーを抜けてからのペースアップに耐え切れずに連結を解除してしまう。嗚呼、こうなると復帰は無理です。次第に遠くなる背中を見ながら歯を食いしばって走るけど、さっきまでの周回よりも2割くらい遅くなってしまった感じです。
せっかく千切れる直前に先頭を引く赤いバイクとその後ろを走る先頭の姿が見えていたのに・・そしてあと2周がんばってついていければスプリントにも参加できたのに・・・。

ここで一旦自分のペースに戻してしばらく走っていたら少し視界がクリアになってきた。体はきついけど、このまま走れば入賞の可能性は高い、と気合を入れなおして最終周回のヘアピンを超えたら少し前に丸ちゃんが見えた。ようやく最終コーナーで追いついたら彼氏もきつい状態なのにホームストレートを鬼引きしてくれたよ。ゴールラインを超えたら場内アナウンスが「5位でフィニッシュです!」なんて言っていたのを聞いてこちらを見て喜んでくれた。ありがと。

ゴールしてからピットにおいてあったおにぎりを食べて少し体をほぐすために周りを走っていたら、早くも表彰式の呼び出しが。ここで聞いているとやはり私は6位だったみたい。それにしてもまだゴールしてから10分も経っていないよ。ちょっと表彰式は早すぎじゃないかい?案の定、他の誰も来ないよ。仕方ないので、呼び出しをしているお姉さんが持っていた結果を見せてもらうと、結局は単独で逃げていた彼氏は僅差で2人に抜かれて (後で聞くと残り1Kmで追いつかれたそうだ) 3位。あそこから追いついた2人もすごいが、何より100Km以上逃げ続けた3位の彼氏が今回は最強だったのは間違いないでしょう。
優勝者他の方と雑談しながら待ってからようやく表彰式開始。

Fuji.jpg

 

賞品はペリエ6本、(なぜか)飴、そしてCycleModeの招待チケットでした。
着替えてから午後レースに参加する実業団の知り合いと話をして彼らのスタートを見届けてから富士スピードウェイ内のレストランでカレーを食す。ここのレストランは観光地にありがちな不当に味と値段のバランスが悪い料理ではなく、味も量もまず合格点なんです。サラダバーは取り放題だったし。結構お勧めですよん。


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