2003年9月14日

JCRC第六戦日本CSCスペシャライズド・カップ

一部の記述に誤認識があったので修正しました。2004/2/22

随分と久しぶりのJCRC。JCRC自体が2年前の川場以来なんと約2年ぶりの出場。修善寺に至っては前回の出走は3年前に遡る。ということは21世紀最初の修善寺でのレースになるわけね。
今年はこれまでと比べて格段に乗り込んでいるので、多分以前よりは強くなっているはずだが、すっかりJCRCのペースを忘れてしまっているので、かなりの不安を抱えて現地に乗り込んだ。そして今回が初めてのKMCycleとしてのJCRC参戦なので、みっともない姿は晒したくないし、チーム員はもちろん、チーム員以外からも "入賞は当然、焦点は優勝するかどうか" "Dクラスの脚力じゃない" "なんちゃってDクラスは早く逝け" なんて言われてプレッシャー掛かりまくりの状況だった。

日本CSC到着は7時15分。この時点で既に30℃を越えていた感じ。暑いっす。今回は参加案内のはがきを持ってくるのを忘れたけど、「レース参加でーす」と言って入場ゲートは難なく通過。受付でも特に提示を求められる事無く無事終了。なんだ、はがきなんて無くてもいいんじゃん。
とりあえず久しぶりなので、コースを思い出す意味で試走開始。逆周りの最初の坂は余りきつい印象は残っていなかったが、走ってみると以外と傾斜がきつい。2号橋までの下りでもヘアピンの角度が記憶よりも深いし、記憶に無かった長者が原過ぎの登り返しや、裏の心臓破りの坂が案外きつい。尚更レースに向けて不安が増してくる。

最初のスタートはC,D,Eクラスの順だったが、なんでも主催のスペシャ様の御意向でツールを真似してCクラスは先導車からフラッグが降られた時点でスタートするという凝った仕掛けだったが、パレード走行(?)の時間の計算間違いでCのスタートは予定の1分遅れ。おかげでDクラスはスタートまで1分しか無く、結構慌しい中、スタート。
最初の坂は暑さと参加人数の多さ (64名のエントリー) による牽制があったのか、ゆったりとしたペース。ここで先頭から4,5番目の位置を確保。前に行こうと思えば行けたけど、今回は久しぶりの修善寺なので、最初の1周は様子を見る事にしていた。そのまま2号橋を過ぎて心臓破りに突入。ここでも相変わらず牽制気味でさほどペースが上がらずに推移。この登りが半分過ぎた辺りで数回練習を一緒にしたSさんが良いペースで先頭に出る。とりあえずこれには乗らないといけないでしょう、というわけでオケツにつく。そのまま下りに突入。このペースアップで多少集団がばらけたらしい。下り苦手のSさんは着火剤になって頂いたにも関わらず、ここで私のアシスト不足で後退してしまったみたい。
1号橋に向かっての下りは無難にこなしてホームストレートに向けての登り。ダンシングしたい気持ちもあったけど、弱っているように見せないために意地でシッティングで通過。ここは39×17T。1周目は3番手辺りで通過。ラップは驚きの9分9秒。1周目周回前の激坂で1人がペースを上げる。後に付けなくも無かったが、とりあえず1周は様子を見る事にしていたのでそのまま見送り。この判断があとのレース展開に微妙に影響する事になる。 (反省材料1)

先に逃がした人は快調にペースを上げている。最初は "そのうち前から降ってくるさ" と思っていたが、なかなかペースが落ちない。そんな状態のまま、2周目は2位集団の先頭固定で4人程を引張りながらの周回。この周回のラップは9分30秒。この時点で20秒の差である事をコースサイドからの声で確認。先頭は9分10秒前後でカバーしたようだ。
ここでちょっと迷った。"前を追うのか"、"2位集団の中で回していく事にするか"。前者の場合、最後の周も先頭固定になる可能性が高いが、後者の場合、牽制によって前に追いつかなくなる可能性が強くなる。おいらの場合、スプリント力は自信を持って無いと言えるので、2位集団での集団ゴールになった時に絶対的に不利。それにいくらなんでもDクラスで3周連続単独で9分前半で行ける脚があるとも思えない。ヘアピン手前の登り返し近辺で前を追う事にして再びの下りに差し掛かる所でペースを上げてみた。一応、後ろ集団の状況を見ると、1人 SPADE ACEの人が付いて来ているが、それ以外は少し離れ気味のようだ。しかし、久しぶりのレースで勘が狂っていたようで、集団内の面子の確認を怠っていたが、後ろ集団に同じチーム、しかも強豪チームであるSPADE ACEが二人いたのが見えていなかった。 (反省材料2)

裏の坂でも初めの急坂を53×17T、次に19Tで再び後ろを引き離しにかかる。やはりSPADE ACEがついてくる。仕方ないので再び39×17Tにして一定ペースに戻す、がここで逃げていた人のペースが落ちてきているのが見えた。このまま行けば追いつけるかどうか。ここまで1人で追ってきたが、少し他の人の助けがあれば追いつく可能性が高くなると思ってSPADE ACE氏に引いてくれるようにお願いするが、答は当然NO。少ししてもう一度お願いしたが、今度はおいらの口調がきつかったみたいでで少し前に出てもらったが、この時点で心臓破りを越えてしまい、そのまま下りに突入。そんなやり取りの間に他の後ろ集団も追いついてきてしまい、最悪の結果に。仕方ないので、下りは脚を止めて最後のゴール前の激坂に備えてしばしの休憩。
激坂に入った途端に目の前に逃げていた人が居る。最後に来てペースが落ちているらしい。これを見て集団もペースを上げて一気呵成に追い抜いた。おいらはアウターのまま坂に入ったので、多分、53×17Tか19Tだったと思う。ここであっという間に脚に乳酸が溜まる。ここは高回転を維持しながら最後のスプリントに備えなくてはいけなかった。(反省材料3)

激坂を抜けて残り150m位。更にアウターのまま、ゴールスプリントに突入。左手のSPADE ACEが半車身程、前に出ているが、こちらのほうが少しだけ勢いがある。ゴールでは差せそう、と思った瞬間に異音がした。相手が変速時にチェーンを落としたらしい。"勝った!" と思った瞬間、右から同じジャージが出てきた! 何と2人居たのか! 慌てて踏み直すも、時既に遅し、0.4秒差でやられてしまった・・・

最終周回も9分23秒で合計28分2秒と、タイム的には十分満足行く内容。レース展開的には幾つもの反省点があったが、結果的に2位と初めての表彰台をゲットしてこれまた初めてサイスポに名前が載る事になった (サイスポは3位以内じゃないと名前が載らない)。良しとしなくてはいけないのだろうけど、やはり悔しい。昇級すればするほど難しくなってくるが、いつかは表彰台の真中に上ってみたいですね。
今回はスペシャがスポンサーでメッセンジャーバックとTシャツ、ボトル、ボトルケージを貰いました。後は参加賞で黒の(!)ソックス。とりあえず参加費は取り戻したかな。


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