2004年10月17日

JCRC第七戦群馬CSC

レース前日の練習では朝よりも昼のほうが気温が下がっていくような気象条件で、10月半ばにして早くもインナーグローブの必要性を感じるほど。翌日の群馬CSCの天気予報は最低気温6℃、午後からは晴れて18℃まで上がるとの事。Bクラス100KmはS/Aクラスと一緒に午後スタートなので大げさな防寒は必要ないでしょうけど、どうせ車移動だから、と大量の装束を持っていざ出陣。ここ数年、秋のJCRC群馬100Kmは恒例になっていますけど、今までは仕事の関係で出場したことありませんでした。でも今年は都合よく仕事の予定がなくなって初参加。来月に控えるTD沖縄に備えて調子を高める絶好のチャンスだったはずですが・・・

今年は紅葉が始まるのが遅いとはいえ、関越自動車道は込むはず、との予測で5時に同じくBクラスで出場の庄司さんをピックアップ。しかし道中は非常にスムーズで7時半過ぎには群馬CSC駐車場に着いてしまいました。これまでの最短所要時間を更新したかも。ちなみに月夜野ICを降りた時の電光温度計の表示は5℃。はっきり言ってこの気温には二人ともびびりまくり。車にいても仕方ないのでおかげで8時の午前100Km組のスタートを見届けて、そのまま心臓破りまで移動して観戦。群馬CSCに限らず、JCRCのレースでここまでのんびり観戦したのは初めてですけど、知っている人が走っていると見ていて面白いものです。

今回は中盤から後半にかけて少し集団をかき回してやろうと考えてスタートラインへ並びます。ところが、一旦は30分早くなったスタート時間が今度は15分遅れる事態に。このあたりの運営はちょっとバツ。それでも周りからはさして大きな不平の声も上がらずに皆さんおとなしく歓談中。私も数人の知り合いとお話して時間を過ごします。で、ようやくスタート。

最初の周回は恒例の下りヘアピンまでは先導バイクによる集団の押さえ込みがあってかなり遅いペース。でもちょっと遅すぎたかも。ここで集団の前方に位置を変えていざリフト下から競技開始。でも100Kmの距離を考えてか集団はさほどペースアップせずに心臓破りまで。誰かここで飛び出すかも、と一応警戒していましたが、誰も行かずにゆったりとクリア。1周目は驚愕の遅さの10分37秒。さすがにこのラップタイムを見て遅すぎると感じたのか、若干ペースが上がってきますが、それでも無理しない程度。ここで集団の前のほうは昨年の修善寺で僅差で負けたSPADE ACEの守屋さん、BLANCHE、SPACEの二人、結局独走で優勝したミノムシ市川、なるしまの二人と私あたりで構成しています。守屋さんは昨年負けた借りを返さなくてはいけないですし、実業団でも結構活躍しているので当然マーク。この日のSPADE ACEは午前中のレースで大活躍だっただけに気分も乗っているはず。そして昨年の沖縄で一緒だった橋本さんも前に上がってきました。このあたりの周回は10分10秒前後/周と若干遅め。時折、勢いで集団から離れる人もいますが、結局戻ってくる、の繰返し。バックストレートを過ぎる時にちょうど反対側を過ぎていくAクラスが周回を重ねる毎に、差が離れているのを見てもペースは遅め一定です。このペースであれば上りも1枚軽めのギヤで脚に疲労を溜めないようにこなせます。

6周目に入る前に二人が逃げ始めてもまだ前に見える範囲で推移します。しかしリフト下まで降りてくると守屋さんが「前を追うよ〜」と言いながら先頭に出て若干ペースが上がりました。そのまま心臓破りに突入。ここで事件発生!

なんとインナーに落とす時にチェーンが落ちてしまって当然ながら前に進みません。慌ててFDをアウターにしてチェーンを引っ掛けようとしますが、駄目。その間に30人弱のB集団が横を通過していきます。とうとう止まってしまい、自転車から転げ落ちるように降りて手でチェーンを戻しにかかりますが、慌てているのかなかなか上手く復旧できません。そうこうしている内にB集団は完全に前に行ってしまいました。ようやく復旧に成功して自転車に乗った時は集団は既に心臓破りを過ぎた後。他のクラスの千切れ組しか見えません。気持ち的には"うわ〜、やっちまった〜"という思いのみ。恐らく30-40秒のロスタイム。集中力が切れかかっているのがわかります。とりあえずバックストレートに入ると、既にスタート地点に向う集団の姿が見えて完全に負けモード。この後は周回毎に心臓破りのスピードも落ちるし、11分台/周は何とか維持していましたが、気力が続かなくて単独走行6周した12周終了直後に自転車を降りてしまいました。この時点で多分、B集団からは2分以上は空いていたようなので2周は先頭集団からはラップされずに走れたかもしれませんけど、あれが精神的に限界。宇津さん@物見山と一緒に残りのレースを見学していました。

単独走行中にSで一人逃げの西谷さんとSの2つの集団、そしてA集団に抜かれましたけど、面白い事に気付きました。たまたま全てホームストレートの後の下りで抜かされたんですけど、一人逃げの西谷さんは別として集団の下りのスピードが見事にクラス毎に違っていました。やはりS集団の下りは皆、踏みこんでスピードを乗せています。特にSの2つ目の集団はちょうど前の集団を追う形になっていたのかもしれませんけど、下りで一列棒状のままヘアピンまで行きます。この時はあまりの速度差に"こちらがあまり遅いと迷惑"と私も踏みこんで中途半端なスピードで走っていたら、「どいて!」と怒られてしまいました。そしてSの場合は追うとなったらそれなりの体勢に集団が意識統一出切るものなんですね (この時は集団の先頭を小谷さん、奈良さんの物見山チームで引いていたから余計そう見えたのかもしれませんけど)。そしてA集団もS集団よりは若干遅いながら、間違いなくB集団よりも速いスピードで下っていました。
S/A集団でもリフト下から心臓破りでは恐らくB集団と変らないか、周回によっては遅いかもしれませんけど、このペースの上げ下げの振れ幅が上位クラスの違いと感じました。

結局、Bクラスは私がチェーンを落とす前の周回から逃げ始めた二人のうちの一人が単独で優勝。もう一人も粘って集団から逃げ切り。そして集団は最初から前のほうにいた人達が順当にスプリントでも上位を占めました。

チェーン落しなんて練習では今までやった事ないし、あの周回はそれまでのゆったりペースが変るかもしれない、という展開の変わり目だったのも微妙にシフト操作を誤らせた原因かもしれません。でも私の次の周回で稲村さん@TEAM WADAが同じような場所で同じようなトラブルがあったにも関わらず一旦は集団に追いついたと聞いた時に本当に悔しさがこみ上げてきました。「なんだ、もっと頑張れば自分でも前に追いついたかもしれない・・」。この思いはものすごく強烈。でも、それが出来なかったのは本当に脚が残っていたわけではなかったんでしょう。反省点ばかりが残るレースでした。ちくしょう、次を見ていろ!>誰に言ってる?


inserted by FC2 system