2010年6月6日

富士山ヒルクライムロードレース あざみライン

結果  (BR-1)33位 53分28秒 (5min37sec遅れ)

今年も激坂なレースがやってきた。日本のゾンコランとも言える、あざみラインでのヒルクラが。
しかし今年は(も)登り練習は事前想定の半分、それに加えてチーム錬への参加頻度が下がりつつある現状では強度も昨年よりも下がっている。自転車通勤時にあざみ対策として向かう川崎某所の激坂錬の感触から考えても、良くても昨年並み、普通に走れば昨年の3分落ちと予想していました。

萩原さんに自宅まで来て頂いて現地着は6時少し前。例年、駐車場として使われていた広場はなにやら造成中で使えなかったので、今までよりも少し下がったところにあるグラウンドが開放されていました。あんな場所を造成して何になるんだろう?
別々に移動のチーム員も同じような時間に到着したので1箇所に集まって機材スペースを確保。高度があるせいで若干低かった気温も徐々に上がってきてレース日和になってきました。山は紫外線が強いので、普段よりも多めな日焼け止めを塗り、レース後に使用する荷物をゴール地点に運ぶ自衛隊トラックに預けついでにコースを2Km地点まで2往復でウォームアップ完了。


スペシャライズド:ターマック+デュラ
マビック:キシリウムSSC with SECA COMP SERFAS (145g/1本)
ボトル1本 (水は1/3以下)

スタート地点に行くと既にほとんどの参加者が集まっていて集団最後方に並びます。今回は140名がエントリー。マスドレースだとこの人数でこの位置からスタートだとレース中の位置取りが大変になりますが、どうせここはマスドスタートな個人TTだからどこからスタートしても関係ない。
号砲が鳴って集団は結構な勢いで走り始める中をほぼ最下位付近をヒラヒラと走る。1Kmも行かないうちに前から人が落ちてきた頃から徐々に前を見据えながらペースを維持します。この直登区間で一人がチェーンを切ってDNF、そして竹芝レーシングのヒルクラ3トップの一人である乾さんがパンクで後退してきました。竹芝チームは伊吹山BR1で表彰台を独占したし、2週間前のしらびそでも1,2位を確保した日本屈指の強豪クラブチーム。当然ながらここでも表彰台独占を狙っていたはず。大きく遅れた乾さんはチームメイトのホイールを借りて走り始めたみたいですが、彼には残念な結果になってしまいました。
少し前にはおニューの(言葉が古い?笑)GDRに乗ったチームメイトの斉藤さんが見える位置で走っています。ヒルクラの力量的には彼のほうが上だから、ついていけば何とかなるはず、と気合を入れて走っていたら直登区間終了と同時に彼を抜いてしまった。どうやら今年は練習不足で乗れていなかったらしい。
昨年もそうだったが、直登区間後半以降はほとんど誰にも抜かれずに走ることになりました。これは最初からマイペースを貫いて大幅なペースダウンを免れたからだが、力勝負を最初から捨てた省力走法とも言えます。最初から玉砕覚悟で突っ込んで潔く散る走りを"漢の走りだ!"という方には受入れがたいでしょうけど、これが私のやり方。でも誰にも負けない成績を狙うのであれば、こんなセコイ走り方は覚えないほうが良いよ>強くなりたい皆様方へ。

7-8%程度の緩斜面(!)区間が終わっていよいよ馬返し区間に突入。既に目の前には蛇行する選手が多数見えます。ここまでは頑張って39×24Tでの走行でしたが、躊躇なくリアを27Tに変更。斜度が若干緩めな区間はシッティングで、20%ほどの斜度は立ち漕ぎで進みます。すると目の前に高崎さんと阿部さんが見えてきました。普段の朝錬ではこの二人に完膚なきまでにやられてしまう私ですが、何と彼らにこの激坂で追いつくとは。ほぼ併走していた彼らの前に出て一定ペースで走ることを心がけます。そして最初の500mくらいの激坂区間が終わって息を整えると最大の難所である7.2Kmから1Kmある激坂区間になります。ここは時折歩き出す選手も現れるほどで、もうシッティングで走る余裕もなく上体を大きく揺らしながら立ち漕ぎするしかない。
ここで高崎さんがペースアップして先ほどから少し前で走っていた藤田さん@SPACEと快レーシングの方に追いつきます。私も彼のところまでジャンプアップしようと試みますが、そこまでのパワーが脚に残っていない状態。
ようやく最大の難所が終わった頃に前方に10名ほどの集団が見えます。彼らとの差は30秒-1分ほどでしょうか。少しずつ差を詰めていきますが、どうやら追いつくのは難しそう。
残り500mの標識の横でタイムは50分を少し超えたくらいで、これは昨年よりも速いかも?と喜んだその瞬間に後ろから高橋秀さん@フィッツに猛然と抜かれました。すぐに反応しようと踏み込んだら右の脹脛がピキピキッと痛みます。やばい、これ以上負荷をかけると攣りそう。その後は一定ペースでゴール。タイムは昨年よりも39秒速い53分28秒でした。
Azami_June2010.jpg

スキップのBR-1出場選手は20位だった中村君からほぼ1分以内に高崎さん、私そして阿部さんの順番。そして斉藤さんも55分台でゴール。まあーあれだな、スキップにはクライマーがいないということで良いかと(苦笑)。
[Youtubeの動画リンク−残り500m地点の動画、BR-1の15位以降 by @karatomoさん]

その後に観戦していたTRでは、なんと森本さん@イナーメが大会新記録のタイムで優勝。プロじゃないフルタイムワーカーとしては驚異的な走りです。何でも3Km地点から単独で独走だったらしい。
そして練習仲間でもある新井さん@イナーメ、山根さん@ベルマーレ、山本さん@Esperance Stageもそれぞれ47分から48分台でゴール。わかっていたけど、すごい人たちと練習しているんだなぁ。
[Youtubeの動画リンク−TRレースの動画 by @karatomoさん]

レース後の自走の下りでは、いきなり走行ラインを割り込んできた直後に目の前でブレーキかけたり速度を制御しきれずにタイヤを滑らせつつ足を地面に擦りながら止まる人がいてスリル感あふれる時間を過ごしましたよ(苦笑)。

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