2008年9月28日

福島県石川町 全日本実業団サイクルロードレース in 飯田

結果   (BR-3:4周)7位 (55sec遅れ)/171人出走

今年から参加を始めた実業団レースですが、今まで4戦参加して3戦を10位台で完走。とはいえ、その内の2回は十分にTop10を狙えたはずで"やっちまった"感のある成績です。"たら"、"れば"を言い始めればキリが無いけど、一見悪く無い成績でも実業団ポイント的にはギリギリの完走者と比較して僅か10ポイント増/レースでしかない10位台では、ある意味その他大勢とあまり変わらないのは事実。(私的に)今年最後の実業団レースである今回で合計ポイントにもう少し上積みして来期のBR-2昇格を確実にしておきたいところ。
事前リサーチでは飯田ロードは短いながらきつい登りやテクニカルな下り+平地系の高速区間もある総合力が問われる難コースらしい。レース後に連盟の役員に聞いた話では、某BR-1選手のレース中の心拍をモニターすると、あのきつくて長い登りが有名な小川ロードよりも飯田ロードのほうが全体的な負荷は高いという結果が出ているようです。
そんな難コースではありますが、まずは今までと同様の10位台、更にはもっと上位フィニッシュを目指して走るぜ。

朝の3時半に高橋さんにピックアップに来てもらって飯田に向けて出発。ETC割引を駆使して7時過ぎに現地着。前日入りの菅野さん@TEPCOからゼッケンなど一式を受け取ったあと、午後スタートのBR-3レースまでは時間的な余裕があるので着替えもせずに駐車場を歩き回っていたら、masahifさん@VLAAMSと遭遇。ちょうどコースを試走してきたところ、と言う。
BR-2参加の高橋さんは出走サインの時間も迫っていたので先に準備中だったけど私は普段着のまま。しかしレース前に試走する時間は今しか無さそうだったので、急遽masahifさんにお願いしてもう1周だけ試走にお付き合いしてもらった。
コースプロフィールを見た感じでは前半にドンと登って下りで多少アップダウンがあると想像していたけど、試走すると前半の登りは道幅が狭い区間が結構あってしかも斜度が刻々と変化するし、登り一辺倒でも無いし、一番斜度のきつい区間が300mほど?と結構長い。後半の下りも途中で合計1Km弱の登りの緩斜面があるし、コーナーも予想以上にテクニカルな走りが要求される。前半に良い位置で走らないと後半の下り基調の区間では下りが苦手な人による中切れで遅れる可能性大です。しかも下りではコースを間違えそうな区間もある。レース前に試走してよかった。

駐車場に戻ってBR-1/2のスタートを見送ってから補給所で観戦。新井さん@スキップを始めとするほとんどのホビー出身のBR-1レーサーは1周目から先頭集団から若干遅れ気味。この難コースで最初から集団のリストラが進められたようです。普段一緒に練習していて強さを目の当たりにしている人が最初から厳しいとは、なんて世界なんだよ。レース後半は完全にシマノが制御して横綱レースでした。登りがきついコースでは他のチームに勝ち目は薄い感じ。BR-2は時折逃げがあるものの最後まで20名ほどの集団でゴール。しかし高橋さんを始めとするBR-2の知り合い連中は先頭集団に残れず・・・。

BR-1レースが終盤になった頃、ローラーによるウォームアップで心拍を上げた後に近くにいた原田さん@イナーメと駐車場近くを軽く走ってから召集場所へ。いつの間にか結構な人数が先に並んでいたので私が並んだ位置は出走171名の中で真ん中辺りだったでしょうか。
今回の機材セットです。

スペシャ・ターマック、フルクラム・Racing1 w/ コンチネンタル・GP4000S
真水入りボトル2本、カーボショッツ1本

スタートして最初の鋭角左コーナーは集団の密集度が高いので慎重に。しかし既に先頭付近は次の登りに向けてもがいているじゃん・・。登り区間に入ってから一気に集団前方へ移動開始。何とか車線規制されている区間の前に20-30番手辺りまで上げて一息ついてから先頭付近まで一気にジャンプ。うげげ、強度が強すぎて早くも腿が痛いよ。そんな状態で4Kmから始まる一番きつい区間に突入。うお〜!腿が痛い!息が苦しい!千切れそう!ともがきながら何とか先頭から10m遅れで頂を通過。即座にFDをインナーからアウターにして一気のダウンヒル開始。すぐに始まる緩斜面辺りで3人が前30mほどを走行しているのが見えた。3人の中で2人は同じチームジャージのようだ。試走ではアウターでいけた緩斜面も痛みが増している脚ではインナーでまわすことしか出来ない。それでも2番手集団から遅れないと言うことは、周りも同じような状態のはず。
8Km地点手前から始まる高速ダウンヒル区間では、どうやら他の人よりも私にアドバンテージがあるようで前との差を詰める走りができるみたい。しかし最後の平坦区間になると先頭が後続を切るためにもがきだすので、冗談でなく泡を吹きながら喰らい付く。前の3人は30秒ほど前を走っているらしい。1列棒状で1周目通過。20分28秒。
2周目も既に20名強になっていた集団前方で展開。この頃に目立っていたのは原田さん、小島さん@Fitte、パインヒルズの若者、その他5名ほどだったでしょうか。またしてもきつい区間で千切れそうになりながら、何とかサブァイブに成功。正直なところ、まだ2回もこんな苦行に耐えられる気がしなかったけど、いけるところまでいけば最悪でも10位台は確保できそう。高速ダウンヒル区間の右コーナーで追走集団の先頭を鬼引きしていた原田さんが単独落車!落ち方が危なかったので気になっていましたが、どうやらこの落車で鎖骨が逝ってしまったとのこと。明らかに追走集団の中で目立っていたので非常に(良い意味で)危険な存在でしたが残念でした。平坦区間では先頭交代にも加わりながら前を追う。20分38秒。
先頭との差が40-50秒ほどになって、ようやく集団が落ち着きを見せ始めた3周目辺りで前から落ちてきた1人を吸収し、その後にパインヒルズの若者が1人で追走集団から抜けたような気がするけど記憶がはっきりしない。周りを見ている余裕もなく依然として千切れる寸前で登るものの、1,2周目で立ち漕ぎだけでクリアした4Kmからの登りもシッティングを織り交ぜながら走ることができる。何とか最後まで追走集団内でゴールできる目算がおぼろげながら見えてきた。先頭との差は1分10秒前後まで広がった。20分58秒。
最終周になった登り始めに前方80mほどに後方を気にしながら走るオレンジジャージが1人見えた。先頭の2人から落ちてきた彼氏のはず。集団のペースが上がって差を縮めるもなかなか彼を吸収することが出来ない。私も再び泡を吹きながら後半のダウンヒル区間まで耐えることだけを考えつつ付いていく。4Kmからの登り区間で数名が抜け出そうとするが決定打にならず。この先の緩斜面とダウンヒル区間は何とかなるだろう。助かった〜、と少し気が抜けたら次の緩斜面で危うく中切れしそうになってしまった。
最初から逃げている1人とパインヒルズの若者、そして先に見えたオレンジジャージの彼を吸収したかわかっていなかった (最後の平地区間で吸収したような記憶があるけど、今思い返すとあやふやです) ので、前は最大3名。ダウンヒル区間で集団の3番手辺りに上げて入賞ラインを計算したら答えは集団の3番以内で入賞、6番以内でTop10、となった。これを書いている今では後者が「えぇ〜!」と言う結果ですが、単純な計算を間違えるほど冷静さを欠いていた、と考えざるを得ない状態です。いずれにしても狙うは10名強になっていた集団の3番手、最悪でも6番手。
最後の左カーブを曲がって残りは550mほど。スプリントが苦手な私としては残り距離を慎重に見極めていくしか勝機は無い。若干牽制気味になった集団の前方を確保して残り130m辺りからスプリント開始!!一時は集団の3番手近辺まで上がれたものの、残り20mでダンシングする力が切れてサドルに座ってゴールラインを目指しますが、最後に伸びずに1,2人に抜き返された・・・。でも何とか集団内の5番手でゴールしたっぽい。一桁順位は確保できたはず。
スプリントした周りの人達と健闘を称えあってからゴール地点に戻ってラスト勝負を見ていた新井さんに聞くと「7位かも?」と残酷な一言。この時点で私の計算違い&前にいた人数の勘違いがわかってしまった。うげ、"もしかするとやっちまった7位?"という想いが頭を駆け巡ります。
着替えを済ませて結果が張り出されている場所に行くと、その辺りにいた知り合いが微妙な目線を私に向ける。果たして、"やっちまった7位"でした。うう、残念。実業団レースで最初で最後かもしれない入賞のチャンスを逃した。ぐにゅーぅ。
とはいえ、入賞を逃した原因は明らかに最後までスプリントできなかった自分にあるので、文句を言えるわけも無い。3位までの副賞であったりんご1箱が欲しかった・・・。
と表彰式後に落ち込んでいたら、地元の方が「余ったので持って帰ってください」とりんごを1個くれた。うん、これで次も頑張ろう。

BR-1結果BR-2結果に拠ると見事にクラス毎に平均速度が違います。良く「BR-2とBR-3はレベルがそんなに変わらない」なんて話を聞きますが、自分が走った感触とこの結果を考慮すると、やはり確実にクラス毎の力の差はありますね。飯田のような難コースではそれが如実に現れるようです。
今のままだと多分、来年は合計獲得ポイント数でBR-2に昇級できそうですが、あの中で走れる自信は無いなあ。もっと精進せねば。

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