2010年7月18日

福島県石川町 全日本実業団サイクルロードレース in 石川

結果  (BR-1:5周)36位 (3min00sec遅れ)/102人出走

実業団レースの中で比較的に得意としている石川ロード。しかし走行距離はほぼ例年通りながら諸般の事情によりチーム錬への参加回数が減ったので、インターバル系の強度の高い練習は平日の早朝に他チームへの出稽古がメインとなりました。この例年とは違う状況でどこまでBR-1のレースに対応できるか?不安を感じながらの出走でした。

連休初日の渋滞を避けるために6時前に東名の向ヶ丘バス停で拾ってもらい、一路石川町へ。首都高速、外環道、東北自動車道路のそれぞれで若干の渋滞に巻き込まれたものの、10時半に現地に到着。レースコースを3周だけ試走しましたが、とにかく暑い。走り始める際に近くの湧き水ポイントで2本のボトルに水を詰めたのに試走が終わった頃には2本ともほぼ中が空になっていました。本番では試走よりも2周+パレード区間があるので、もしかすると水分補給が足りない?という心配が頭をよぎります。
試走後は町にある家族経営的?なファミリーレストランにて昼食。我々の後に湘南ベルマーレな方々や地元の方なども入ってきたのに、従業員数が明らかに足りてないので給仕が追いつかずにあたふたして食事までに時間がかかりましたが、味そのものは大手外食チェーンとは違って手作り感があって美味しかったのが良かったですね。まあ、こんなに余裕かませられたのも既に試走が終わって時間に余裕があったからですけど。

夕方からの監督会議にて通常はBR/ERには許可されていないレース中の補給が認められた・・が、なんと「補給時には完全に停止して (事前に事務局に申請して受領する) 腕章を付けた補給員から受け取る事」、「3周回終了後(すなわち4周目) のみ補給を認める」という条件付。前者はレースの流れを止めてしまう&集団から遅れること間違いなし。後者は4周回のERでは最終周回の勝負がかかった場面でゴール手前500m付近にある補給地点がどれだけ意味があるのか?という疑問が容易に沸きます。
説明の際には連盟側から"補給を認めないまま出走して何かあったら大変だから補給を認めてあげる"という言い方だったとも聞きましたが、このルールを決めた根拠も不明だし実際のレース状況を考慮しているとは考えにくいです。
それでも走る側としては決められたルールでやるしかないのですが。(実際にはルールは守られなかったのですが、その細かい内容はここでは書かないことにします)

レース当日は早朝こそ曇りで暑さを感じなかったのに、学法石川高校をパレードスタートする頃にはすっかり真夏の陽射しが我々に注がれます。レース前にはTwitterやグループライド練習会の関係者や参加者などの知り合いとも話が出来て気分的にはリラックスできました。レーサーとの会話ではどうしてもレース直前の緊張感をお互いに感じがちなのですが、レースに参加しない人たちとの会話は観戦者の興奮だけを受けるのかも。これは今までにない新鮮な感覚でした。

レース装備
スペシャライズド ターマック w/ 78デュラ
マビック コスミックカーボンプロ(改)
CCD入り水500mlボトル2本

事前の面子査定で気になっていたのはJグランプリでダントツの独走態勢を築いているSPACEの面々。それにヒルクラレースで表彰台独占などの活躍を見せたり、昨年の全日本選手権完走者や全日本実業団入賞者などを揃えて個人の力では他よりも抜きん出ている竹芝レーシングな方々。それに館山ロードで強烈な走りを見せた須佐さん@Team MILANOや元プロでアクアタマ代表の真下さん、最大勢力且つ伸び盛りの若手を連れてきたO-Vest、登坂力と独走力を兼ね備えるよっしー選手@Cuspeede、そして秋山さん@BSエスポワール辺りも要注意人物。

レースが始まりパレード区間が終わって4Km坂を1Kmほど登ったところで白旗が振られてレース開始。チームメイトがスタート時に最前列を確保してくれていたので、楽にスタートダッシュに対応できたのは助かりました。
最初に2名が飛び出しますが集団は慌てずに追走。ここで積極的に動いていたのは真下さん。事前に体調不良との情報もあったのですが、確かな経験に裏打ちされた走りは健在。しかしバック側の下り区間に入る頃には早くも腰のストレッチを始めていたので事前情報は正しかったみたい。彼が万全な状態になったら、どんなレース運びをするのか見てみたい。
最初から怒涛のペースだった昨年とは違って、今年は比較的に穏やかな滑り出しで1周目終了。2周目に突入した最初の1Km坂でアタックを開始。昨年のエルドラードやSPACEとは違って、事前査定ではどこがチームプレイ的な動きをするか見えなかったので、ここで様子見の攻撃でした。この逃げに反応してきたのはよっしー選手、藤田さん@SPACE、菅野さん@竹芝。時折、後方の集団の様子を確認しながら流れで集団に飲み込まれる数Kmでも他のチームでは組織だった動きは見られなかったので、今日のレースでは単独参加のよっしー選手を除くこの2チーム以外は基本的に個人戦になると予想。その読みでレース展開を組み立てる事にしました。

その後も散発的な逃げは試みられますが、比較的に落ち着いたペースで進みます。昨年よりも脚は残し気味に展開できるのはいいのですが、それは他の人にとっても同じこと。
4周目になると次第に集団が活性化してペースアップ。確実に登りの速度が速くなり、徐々に集団の人数が絞られていきます。そして下り区間で竹芝な2人が抜け出して100mほど離れます。エースの清宮選手が集団に残っていたので、この逃げがアシスト的な動きなのかわからなかったのですが、4Kmの登りになっても彼らは強力で差が詰まるどころが次第に離れていく一方。
ここで飛び出したのが積極的に動いていたよっしー選手。そのまま彼氏が単独で逃げに追いつくのが見えても集団は動かない。竹芝のエースが集団に残る事で重石が効いているのか。後から思えばここで集団を引く動きを見せても良かったのかもしれないが・・・。

最終周回のジャンの音を聞きながら更に活性化する集団の中でも比較的楽に動けていたので、最後の4Km登りに備えていたバック側の登り返しの麓で二人前が突然に落車。ギリギリのところで転ぶのは回避したが、脚を地面につけてゼロ発進を強いられた・・・。その後の下り区間を丸々使って何とか集団に復帰したが、復帰に脚を使いすぎたのか集団に登りでついていけずにジ・エンド。

今回のレースでは足切りタイムが緩和された(最終周回に入るまでは5分、4Km上り口で7分、ゴールで10分)為に完走率は昨年の30%前後よりも良くなったものの、最終的にBR-1では48名完走/102名エントリーと50%以下の完走率でした。そんな条件で集団の前方付近で走れたのは今のコンディションを考えると上出来でしょう。
しかし、よっしー選手が集団から抜けたとき、あるいは竹芝の方々や秋山選手@BSエスポが何回も攻撃していたのに、それに加わる事がなかったのは精神的に弱かった部分が出てしまった感じ。
もっと練習中から積極的に行くような走りを心がけないとこういったレースでは致命傷になる事を実感させられましたね。

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