2009年9月5日

全日本実業団対抗サイクルロードレース in 加東

結果  (BR-1:12周) 51位 (3min 16sec遅れ)/198人エントリー

"全日本実業団"という肩書きと自らの調整不足でこれまでになく厳しい大会になりました。

土曜日午前中に受付して午後にレースということで、金曜日の真夜中に集合していざ加東へ。同乗したのはスキップのダブルエースである新井さんと阿部さん、そして彼らに肉薄している相原さん、そして五島さん@アクアタマ。500Kmの道のりも5人で運転をローテーションしながら向かいます。真夜中の東名高速は想像以上にトラックが多くてびっくり。
渋滞している大阪エリアを抜けて会場である播磨中央公園に到着したのは8時過ぎ。すぐに着替えてコースを試走に向かいましたが、レース前の試走を禁じる看板があったので公園から北上する道をひたすら山に向かって走ります。最初は軽めだったのに徐々にレースモードになって思いっきり心拍が上がってウォームアップは終了。思ったよりも良い感じで心拍は上がったのですが、このレースの1週間前にそれまでの踏み倒すペダリングを目指す方向から王道の回すペダリング方面へのポジション変更を決意して、この数日前にも微調整するほどの手探り状態。まだ身体が新しいポジションに慣れていない状態で激しい展開が予想される全日本実業団を戦えるか不安であります。
とはいえ、午後のレースまで時間が空きすぎ。コースがオープンになって試走したコースはほとんど平坦や直線がなくてテクニカル。道幅も (エントリー人数にしては) 狭いので抜きどころが少ないようです。登りも斜度はきつくないけど、勢いで行けない長さがあります。人数が多い事もあって中切れに注意せねば。長丁場のレースなので補給地点が周回のスタート地点過ぎにあるのですが、ここでもかなりの選手がコースを変えて走行することになるので要注意です。そしてそれまでの数日間が涼しかった関東地方とはずいぶんと違って、かなりの暑さが我々を襲います。既に行われているERレースの実況を聞いていると集団はバラバラになっているようで、気象条件の激しさがコース上の厳しさが想像されます。今回のレースでは五島さんがアクアタマに補給のヘルプをお願いしてくれたのでレース中も水分補給の心配をする必要が無かったのは非常にありがたかったです。ありがとうございました>アクアタマの方々。

BR-1レースのスタート30分前に向かうと既に多くの人が並んでいます。普段はあまりレース前に周囲の緊張を感じることはあまりなのですが、今回は何となく並んでいる人たちから漂う雰囲気が今までのレースとは違います。これが「全日本実業団」という肩書きの重さなのか。集団の中ほどに並んでいざ、スタート。

1周目から今回優勝した榊原君@カミハギとエース新井さんが集団から抜け出して行ってしまいます。超積極的なレースをすることで有名な榊原君、そしてあの登りが厳しい小川村BR-1レースで最初から最後まで独走で勝った新井さんが飛び出したのでは集団が追わないはずが無い。いきなり集団が棒状になる勢いでスピードアップします。集団前方に上がりたくてもで・ら・れ・ねぇ・・・。そんな集団の2番手に何と阿部さんがいるじゃないですか。本人的には追走を潰していたつもりみたいですが・・・後から思えばちょっとアレな気もします。
ようやく2周目の下り終わった橋で一気に集団前方に移動。何とか5番手辺りまで番手を上げられた。すぐ近くにはこのところの好調さを伺わせるように楽そうに走る阿部さんもいる。少し番手を下げた位置で相原さんと水竹さんが控えているのも確認済み。これで普段のチームスキップのレース展開になってきたのですが、既に単独走行になっていた新井さんが徐々に集団に吸収されそうになった折り返しの登り頂上近くで再び榊原君がアタック。その動きに追従してスペースの3人衆、ルパンの近江さん、岡崎さん@トラクターそして再び彼らに合流した新井さんと阿部さんを含む10名ほどが先行します。抜け出した面子を見てすぐに横にいたスペースの人と集団の先頭を蓋して一気にサイクリングペースにします。これで早々とランキング上位チームのエースを多く含む逃げ集団が確定。

レース前の作戦では強烈にマークされるはずの新井さんを最初から囮的に動かして他のチームに脚を使わせる or 相原さん/私が他のチームが仕掛けた逃げに乗るはずだったのですが、思惑通りに行かないのがレース。本当は私が先のペースアップに一緒に行ければ大きく展開が変わったのですが、それが出来なかったのは私のせい。情けない。

メイン集団からは何回か前を追うアタックがかかっていましたが、スペースなどと協力してその動きを潰します。エース集団が順調にメイン集団から10〜20秒/周のタイム差を稼ぎながら走行していた4周目になぜか相原さんがメイン集団から抜け出そうと単独でペースアップ。おいおい、ここで集団を活性化させてしまったらせっかくエースがいる逃げに追いついてしまう可能性が増えるじゃないですか。一時は10秒ほど先行した彼の動きを見て集団に戻ってきた相原さんにレース中盤まで何があっても動かないようにお願いします。
この頃から暑さに加えて身体が痛いです。そろそろ調整不足のつけが出てきたみたいで、集団前方の位置を維持できずに徐々に位置を下げていきます。相変わらず散発的なアタックはあるものの、基本的にはさほど速いペースではないのに折り返しの登りが終わってからアップダウンが続く区間が最高にきつくて思わず中切れ寸前にまで追い込まれてしまいます。やばい、やばすぎる。真剣にDNFの危険を感じながら走っていました。

逃げ集団との差が2分を越えた8周目に逃げ集団に何かあったときのため&メイン集団の不穏な動きを抑えるために相原さんをメイン集団前方に送ってからも依然として身体は動かず。ここでも彼の動きをアシストしなくてはいけないのに、それが出来ない。更に情けなさ倍増です。
そして残り2周になった頃から長丁場レースで集中力が切れてきた動きをする人が出始めます。本当は危険回避で集団前方に行きたいのですが、私も残り周回を指折り数えるような状態。そして突入した最終周回の下りで無線を聞いていた山崎店長@シルベストが「逃げ集団の何人かが千切れているぞ!」と叫んでいた。それを聞いてか、更にペースアップする集団の前に見えてきたのは・・・阿部さん!そして少し前になんと新井さんが千切れている!!なんということだ、チームのダブルエースが共倒れとは!
驚愕の光景を目にしてショックが抜けない最後の折り返し前の長い登りの頂上付近で私の真横で数名の落車が発生。こちら側に倒れてきた人の身体が私の肩に当たるのを押し返して難を逃れた瞬間に両脚の太腿が攣った・・。まだ登りが終わっていないのにペダリングをすると脚を上げた方の腿が交互に攣るので、右腿だけを手で押さえながら痛みを抑えて左腿は我慢。後方からガンガン抜かれながら、ぎりぎりのところで集団最後方にしがみついてゴールラインを越えました。メイン集団でスプリントに参加した相原さんは最後に伸びずに沈んでしまったし、途中までは良い感じでチームとして走れていたのに結果はまさかの惨敗。出走した全員が完走したので最低限の目標はクリアしたものの、他のチームランキング上位チーム特に3人が入賞したスペースからは大きく離れた結果になってしまいました。

レース後の車中が暗かったのは夜間走行だったせいだけではないはず・・・。

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