2008年4月27日

東日本サイクルロードレース群馬CSC

結果 (BR-3 1組:10周)11位 (6sec遅れ)/113人エントリー

今まで実業団レースは自分にとって雲の上の存在だと思っていた。しかし昨年からスキップにて登録メンバを中心に一緒に朝錬で走っているうちに、まだ力不足ではあるけれども力と力で勝負する実業団レースへの興味を強く感じるようになって、とうとう私も登録を依頼してしまった。
そんな私にもとうとうこの日がやってきた。初めて自転車レースに参加してから10年以上経って最近ではレース前に緊張するなんて無かったのに、今回は数年ぶりに数日前から緊張を感じていました。人からは「アクシデントが無ければ千切れるなんてありえないよね」とか「当然先頭集団で走るよね」とか「一気にBR-2へ行ってしまえ」なんて脅しに近い暖かい言葉をかけてもらったのも緊張感を増す要因だったのかも。

今回の装備は朝まで雨が残ると言う事前の天気予報だったこともあってカーボンホイールを止めてみた。
スペシャライズド:ターマック+デュラ
フルクラム:Racing1
そして実業団レースは基本的に登録された半袖、短パンジャージを着用してウォーマー類は装着しない事になっているが、今年はその規定が杓子定規に運用されていて先日の伊吹山HCレースではタイムが一番速かった人が服装違反で降格されたケースもあったらしい。それに対応すべくスポーツバルム、赤の1番を持参したので気温が15度以下になることが予想される中でも何とかなるはず。

他に誰も一緒に行く人を探せなかったので、単独での移動になってしまった。少しでも交通費の負担を減らすためにETC割引が適用される4時前に練馬ICを通過すべくで3時過ぎに出発。ぎりぎり4時数分前に練馬ICを通過して4割引を確定させ、その後も追い抜き車線を走る車を横目に制限速度を守って燃費走行を心がけます。結局、この日の燃費は12Km以上/リッターを記録した。今年で10年目を迎える車にしては良く頑張った。
月夜野ICを降りて5℃を示す温度表示を見てから群馬CSCには5時半に到着。確か6時には開門のはずだから少し待つけど、それまでに着替えなどしていればすぐに駐車場に入れて8時のスタート前にはウォームアップなども終わるはず・・・でしたが、結局は開門は6時半で車を駐車場に停車できたのは7時前。後で要綱を見ると開門時刻は7時だったので、それよりは早めにあけてくれたみたいですけど、ここから8時までに準備して出走サインして、なんてやっていたらウォームアップの時間無いじゃん。うう、日が昇ってきて多少は暖かくなったとはいえまだ気温10℃以下の中をアップ無しで走るのはきつい。しかも前日の受付をお願いしていた水竹さんとはソフトバンク携帯がつながらなくて連絡が出来なくてスタート直前にようやくセンサーやゼッケンを受け取ってその場でつける慌しい状態。

BR-3のエントリーが200名を超えたので、2組に分かれて私は1組目に割り当てられた。バックストレート上の管理塔裏のスタート地点に早くも人が集まり始めたのですぐに私も移動。何とか前から5列目辺りを確保。

 周回数 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
 ラップタイム 10:22 9:41 9:51 9:45 9:32 9:48 9:41 9:25 9:35 8:59

 

号砲一発、ローリングスタートで集団が動き出す。事前にスタート直後のホームストレートに抜ける左カーブで落車が多発するかも、という忠告をもらっていたので周りに注意しながら走行。でも何も起こらずに一安心です。やはり二組に分かれたおかげで人数が減って渋滞が緩和されたんでしょう。下りでは左右からどんどん人が上がってくるけど、集団の真ん中にいた為に横に出られずに一気に集団後方になってしまう。
先導のバイクが離れたヘアピン過ぎから一気に集団のペースが上がったみたいで集団の動きが更に危なっかしい。ここで無理して集団前方に上がっても無駄足を使うだけなので後方待機を決め込む。もしこの状態から逃げがあっても落ち着いて対処すれば十分に挽回可能だし、万が一最後まで行かれるのであれば、もとの脚力からして他の人とは力の差があるということなので仕方ない。慌てず騒がず集団が落ち着くのを待つ。実はアップできず、しかもウォーマー無しでスタートしたのでまだ体がこの運動強度に慣れていなくてきつかった、という事情もあったのですが。

ようやく3周回目になって集団の動きがおとなしくなったので、ヘアピン過ぎのリフト下辺りから集団の前方に移動。集団後方だと前がスピードアップした時に追いかける列が長くなって差を詰めるのに苦労するけど、この辺りだとそれもずいぶんと楽。今回は時間が無くて出走表を見ないで走っていたこともあってメンツの査定ができていなかったので、この辺りからチェック開始。YOU CAN、イナーメ信濃、チバポンズの2名、超人倶楽部の方々、Team ARI、VLAAMS、そして知り合い方面ではhanさん@快レーシングもずいぶんと積極的です。時折、逃げを試みる人がいるけど、JCRCレースとは違って集団の力は強力でどれも決まらず。集団は依然としてずいぶんと大きくて7,80人はいたのか。
最大の勝負どころになりそうな心臓破りでは軽めのギヤで回しつつ楽に集団の先頭付近まで上がることができるペースで、とりあえず一安心です。それよりも少し気になったのがリアの変速のもたつき。今回は105の12-25Tを装着していたのですが、フロント・アウターでリア14/15Tへの変速が若干遅れる症状が多発。それ以外のギヤではそんな症状は出ないので整備不良ではないはずで、注意しつつ走ったけど若干ストレスが溜まった。事前にこのギヤで軽く走ったときにはそんな症状はなかったので、レース強度の環境下で発生するのかもしれない。105とアルテグラのコグはカタログ的には重量、素材が一緒で表面のコーティング有無の違いだけなんですけど、これが機材の差なのか。
4周目に向かう心臓破りで数名がペースを上げたので本日のファーストアタックで集団から抜けてみた。6,7名の小集団になったままスタート・ゴール地点を通過したけど、ローテーションで逃げる雰囲気もないし、後方から大集団も迫ってきたのでそのまま飲み込まれる。
長い下りで脚を休めつつ集団に埋もれていたらこの頃(?)にBeeさん@Team ARIの単独の漢逃げがあったらしい。その事実には全く気付かないまま集団内でぬくぬくしていたらギャラリーから「前と20秒差」、次の周回で「30秒差になった」との声が飛ぶ。いつの間に集団の前に先導バイクがいなくなっているよ。2組目の千切れた人がこの頃から前から落ちてくる状況だったのも逃げに気付かない原因だったのかも。
慌てて横にいた人に「誰か逃げているの?」と聞くが詳細わからず。まあこのコースでは1分差以内は追いつけるので、まだレース中盤のこの時点では慌てる必要はなし。でも集団の前で走らないとイカンですな。しばらくして逃げていたBeeさんが集団にカムバックして再びレースは振り出しに。
8周目に下りを利用して再びアタック開始。今度は3人の逃げになって半周近く大集団から小差を保ちながら走ったけど、あえなくリターン。ここはかなり狙っていたんだけどなあ。このアタックをきっかけに(?)集団の速度が上がった(*ラップタイム参照)ようで、それが結局最後まで持続しました。散発的に逃げを試みる人がでるけど、もうこのスピードの集団からは逃げるのは難しい。この辺りもJCRCレースとは違ってメリハリがあって面白いですね。
この頃は最終周回の心臓破りに勝負が持ち越されると予想していて、それまでの展開を考えて"自分は絶対に10番以内に入る力がある"と信じて落ち着いて走ることを心がける。
最終周回ではホームストレートから下りにかけて激しい位置取り合戦が繰り広げられますが、無事に集団の右10−15番手で心臓破りに突入。それまではインナー×19/21Tで平和に走っていたこの区間もこの力勝負の局面ではアウターで踏むべくタイミングを伺っていたら、後ろからズバン!とものすごい勢いで一人が飛び出す。うっ、すげー。平地スプリント並みの加速力です。それを見て10名強が追いかける、私も追いかける・・が、1テンポ踏み出すのが遅れて追う10名強から若干離れてしまった。それでも歯を食いしばって心臓破りを超えて最後の勝負どころに差し掛かったときには私の2m前に3名ほどがいる。当然彼らも必死、私も必死に前を追う。バックストレートで後ろを見ると後続が離れているのが見えた。前は先ほど目の前にいた人との差が詰まらなくてゴールまでに差し返すには微妙に届くか届かないか。それまでは冷静に走れていたはずなのに、ここでこの日最大のミスを犯してしまう。
自分の位置を15位前後と錯覚して少し力を抜いてしまったのだ。
ご存知の通り、実業団ポイントは11位から20位までは同じ獲得ポイント。ここで危険を冒してスプリントして前を抜いても10位以内には届かずにポイント的には同じだ、と考えてしまった為の行動でした。しかし後から思うと、ここは気持ちが弱かったんですね。

レースが終わって結果を見ると・・・なんと10位!!「おお、ラッキー!」という気持ちと「なんだよ、それなら最後に頑張ればもしかすれば入賞だったのかも?」という気持ちが入り混じって複雑。しかーし、最後に詰めが甘かったつけは最終的には主催者側のミスで当初の発表に優勝者が含まれていなかったことによって1つ降格して11位・・・。順位的にはまあまあでも、かなり"やっちまった"感が強い結果に。今の私では最後の場面で頑張っても表彰台には届かなかったかもしれないけど、入賞は出来た可能性はあったはず。
最後まで気を抜かずに走れ、ということですね。

 

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