2001年11月3日

13回MTBフェスティバル−緑山スタジオ

袋井のレースが終わって心はすっかりオフシーズン。袋井の次の週に近所を練習してもノリが悪くて体が動かない。練習が終わって行き付けの自転車屋(コギー)に行ったところ、「来週のMTBレースで欠員があるから出ない?」との話。私のMTBは5年くらい前に安く購入したフルリジット(フロントサスすら無い)のクロモリフレームに古くなってゴムにひびが入ったセミ・スリックのタイヤ、更にパットが割れかけているカンチブレーキ、という旧式もいいところである。要するにオンロードでの街乗り以外に使っていない状態である。しかし、ローディの意地をMTBerに見せ付けてやる(?)事にしてとりあえず、参戦の意思を伝える。
帰ってから早速、買ってから一度もまともに整備していないMTBを引っ張り出して慌てて買い直したブレーキパットの交換、不調のリアディレーラーの調整と各所にこびり付いている泥(排ガス?)の掻き出しをはじめ、ようやく少しは良くなったが、いつのまにかフロントのリムにリム打ちの跡がついていてブレーキの微妙な調整が出来ない。しかし、とりあえずの強度はありそうなので、そのままにして整備終了。何とかなるか?

当日は緑山スタジオまで自走で向かう。距離にして10km無いので30分くらいで到着。私はチームコギーの2時間耐久の1つのチームの第3走者として参加する事になった。MTBオンリーのレースはロードともトライアスロンとも違う雰囲気。レース自体よりも雰囲気を楽しんでいる感じ。今回は耐久レースなのでよりその面が強かったか?
到着したときには既に違うカテゴリのレースが始まっていたので、初めてのMTBレースなのに試走も出来ずに眺めるだけ。早くきて試走した人の話を聞いてコースの注意点を頭に入れてから見ていると、落ち葉の積もったかなりの坂が結構あちこちにある。ほとんどの人は歩いているが、自分もこれは自転車を降りずに上るのは難しいような気がした。

12時を過ぎてピットも確保していざ、スタート。最初は皆、土煙を上げてスタートしていった。一部では路面がぬかるんでいるのに結構なスピードで集団が目の前を通りすぎてしまった。スゲー、ロードのスタートよりもよっぽど怖いぜ。でも落車はなかったようです。しばらくして一つ目の丘を超えて先頭がやってきた。さっき来た一番キツイ坂にかかるが、フルサスの威力を十分に使った登り方。多少は後ろにトラクションをかけてもサスの伸縮で余分な荷重は逃げていく感じか。しかし、早くも集団はバラけて前のほうと後ろのほうではずいぶんとレベルが違っているみたい。

少しずつ雨が降ってきた。この状態では路面のぬかるみが酷くなりそうな雰囲気。そうこうしている内に自分の出番になって勢い良く飛び出してみたものの、思ったよりも坂の登り方がロードとは違っている。ロードではある程度重いギア比で荷重をかけて登る場合が自分の場合は多いが、MTBでは軽いギア比で回転数で登らないとリアへのトラクションがかかりすぎてスリップしてしまう。頭では分かってきてもローディの意地(まだ気にしていた)と、初めてのMTBレースで興奮していたのか、上手く坂を登れない。大抵自転車から降りて走っていたようである。そして少し前が開けたのでダンシングでスピードを上げようとした瞬間に木の根っこにフロントタイヤが取られてあっという間に体が前に吹っ飛んだ。このときに肋骨付近を打撲したらしく。その後2週間痛みが取れなかった。
最初の周回は2kmちょっとを11分30秒で回って次の人へ。甘かった。結構疲れた。初めてで旧式のマシンにしては結構人を抜いたと思うけど、かなり転倒し、登りではどうしてもペースダウンする。
次の周回は希望して2周したが、今度は転倒せずに走れ、タイムも多少早くなったようだ。この頃がら雨足が強くなり始め、最後の周回をする頃にはかなりの雨量になりつつあった。私で2時間耐久のチーム最終走者だが、こうなると、路面がぬかるんでしまって私のタイヤでは全く坂を上れなくなり、カーブではバランスを保つのに苦労する。あちこちで転倒していたようだ。ここで最後の力を振り絞って2周回してレース終了。

コギーの人達とレース後にカップラーメンを食べながら激しくなる雨の中、ソロの1時間耐久が行われていた。ロードであれば、こんな悪条件の中では走りたくないが、MTBの場合は基準が違うのか、皆さん黙々とレースを進めていらっしゃる様子。レースが終わって帰ってきた姿を見たけど泥まみれで、あれでは誰だか判別も出来ない。でも本人はワールドカップライダー気分なのかも。

時間と機会があれば一度、同じようなコンディションのコースを走ってから参加してみたかった。そして、レースに出るといい機材がほしくなっちゃうんだよね。いかんいかん。

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