99年6月13日

長野県栂池高原−つがいけサイクル ’99

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去年のTTには参加したが、本家(?)であるこちらは初めての参加である。最近、ほとんど自転車に乗れていない(2ヶ月で100kmちょっと)のでかなり不安はあるが、4月から始めた禁煙効果でどこまで行けるか人間モルモットになるつもりであった。目標タイムは初めてと言う事もあって1時間20分とやや甘目に設定。

大会前日に栂池入りして昨年のTTでは走っていない白馬大池駅からゴンドラ白樺駅までの区間を試走してみる。思ったよりも足が軽く回って良い感じである。ちょうど、3時から始まった小学生クラスの少し前を走っていたらしく、ゴンドラ前の駐車場に到着するや否や小学生の先頭が駐車場の横に設置されたゴールを駆け抜けて行った。タイムを聞くと、私の試走時のタイムとほとんど同じで少し焦る。
その後、参加賞をもらったが、木彫りのキーホルダーで省略されたフレームとデフォルメされたタイヤを模ったマークが良い感じに彫られている。鼻を近づけると木の良い匂いがして軽い森林浴をした気持ちになる。早速それまで使っていた車のキーホルダーを交換してみた。う〜ん、良い感じ。

参加する面子は前日のJCRCと同じく佐野市のN氏とY氏。宿は彼らの栂池高原での定宿である栂池高原プチホテルシャンツェである。ここは3年前にN氏が観光協会に「食事がおいしいところ」をリクエストして紹介されたところとの事。各種催し物が開かれる体育館からすぐ近くである上に観光協会がお勧めするだけあって夕食は手の込んだコース料理で味、量共に満足できるし、レース直前の朝食では自家製の食パンやジャムなどでこれまた満足。Y氏は毎年食べ過ぎてしまうらしい・・・。

大会当日は見事なまでの快晴。朝8時には既に燦燦と太陽が輝いていて暑さで体力を消耗しそうな感じ。予備に持ってきていた500mlの水がスタート前に役立ちそうな雰囲気だ。
9時に実業団の選手がスタートしていくのが遠くに見える。私の居る男子Bは9時20分スタートである。緊張感が高まって来ていて既に通常時に60前後の心拍数が100を超えている。
予定通りの時間にスタート。最初の2.4kmは10%前後の急坂のくせに先頭集団は無謀とも思えるスピードで3つめの曲がり角を過ぎると見えなくなってしまった。この区間は無理をしないように心がけながら回転数を高めにキープしながら登って行く。途中、同じクラスのY氏と抜きつ抜かれつ5.4km地点のゴンドラ駅を前日の試走時よりも2分も早く通過。予想以上に足が軽く、禁煙の成果かもしれない。あとはほとんど同じ勾配(7%程度)をひたすら11.7km先のゴールを目指してひたすら登って行くだけ。
この時点で周囲には同じクラスの人が4人くらい居て同じようなペースでお互いに意識しながら登って行くものである。途中、傾斜が緩くなったところでは多少スピードを上げ、つづら折りになって急なカーブのところはダンシングでクリアして行く。スタートして50分くらいするととにかく辛くなってくるのだが、そこは坂馬鹿連中、気合でその修羅場を切り抜けるともう残り距離が大分少なくなってくる事に勇気づけられてペダルを踏む足にも少し力が入るものである。
そうするうちに残り1kmの看板を通過して最後の追い込みのタイミングを伺っていると、なんと5分後にスタートしたはずのN氏が後ろに居るY氏を抜いて背後に迫っている!「行っちゃうよ〜」の言葉を残して軽やかにダンシングするN氏にあっさり置いて行かれた・・・。うむ、赤城山で一人練習するN氏とはここまで差が付いてしまっていたか・・・。
それでも最後の300mは力の限りを振り絞ってゴール。タイムは1時間14分前後(正式タイムは1時間14分4秒3)で当初の目標を大きく上回って満足であった。私はレースが終わってから呼吸が整って周りを見渡した時の周囲に居る人たちとの妙な一体感がなんとも言えず一体感を感じられてそれまでの辛かった事など忘れられるこの一時が素晴らしく好きだ。この後、ゴール地点の少し上にある栂池自然園で天晴れな天気の元、写真を撮ったりゆっくり水分補給してから今来た道を戻って行った。このページの先頭にある写真はその時に途中でパラグライダーをしていた人を撮ったものである。

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