2007年5月3日

茨城県筑波サーキット−筑波春の8耐

97年からおととしまで9年連続して参加していた筑波8耐でしたが、昨年は骨折で連続出場記録(?)が途切れてしまった。今年は過去よりパワーアップして復帰です。
とはいえ、このレースはどちらかと言えばコース設定もせいぜい高低差2mとド平坦で初心者向けだし、参加者もJCRCや他のロードレースよりも緩めの雰囲気が溢れています。参加者の自転車もフラットハンドルのクロスバイクやMTBも目立つ。まあいつもピリピリしていても疲れるので気楽に走りましょう。
このレースでしか会えない友人なども含めてここでは筑波でポン!チームからの出場であります。

5人×2チームと6人チームの合計3つのチームでジャンケンで適当に人数の割り振りを行って私は6人チーム(B)に入る事になった。例年、ここではチーム間で一番成績が良かったチームに成績の悪かったチームが夕食を奢る習慣になっていて私以外の普段はレースに参加していない友人たちにとっては私がどこのチームに割り振られるのかによって夕食の行方が変わる事になる。なので私が入ったチームはハンデとして−5周を最初から課す事にした。実はこの5周という数字は適当に決めたけど、最終的には夕食の行方に実に微妙なさじ加減を与えることになる。

今回はピットロードの入り口横のスペースに陣地を構えたのですが、ここは最終コーナーを周る集団とヘアピンを曲がる集団が同時に見ることが出来る場所からほど近くて観戦には絶好でありました。受付が遅れてピット近くの場所が埋まっていてここしか空いていなかっただけなんですけど、結果的には皆さんに喜んでいただいたみたいです。良かったよかった。
スタートは非常に集団が不安定になることや以前にホイール破損等の損害を蒙った落車を負った事もあって他の人にお願い。昨夜にあまり睡眠できなかったことや穏やかな天気で気持ちよくなってしまった事もあって思わず9時半過ぎから寝ていたら10時のレースの開始時も爆睡でスタートしたことも知らないまま(笑)。

まだ自分の出番まで時間があるので近所を散歩してKMCのチーム員や他の知り合いに挨拶。そんなこんなで2時間待つ。
ようやく自分の出番であります(このレポートもスタートするまでが長いってか)。最初は良いペースの集団がいないので、単独で集団から逃げるイメージで気を入れて3分5秒/周で走ってみる。2周目に後方で良い感じの集団が見えたので、捕まらないように走っていたら5周目の最終コーナーで捕まってしまう。あれ?ここで3分5秒ペースに追いつく集団があるとは思っていなかったよ。
早速この集団に合流してみると2分55秒/周だよ。これなら追いつかれても仕方ないですな。でも筑波レースの常として先頭交代をする人がほとんどいない。J Sportsチームの人とあと一人が2人で引っ張っていた。そこに合流して3人で同じペースを維持します。ツキイチ君は20人くらい?
10周を30分10秒前後でこなして私の1回目は終了。

気温も上がって良い汗かいたし、まだ寝足りない(苦笑)こともあって売店で冷えたビールを購入して飲んだら再び睡眠zzzz。

2回目のスタート時にもまだ酔いが残っていて心拍がいつもより20bpm近く高いよ。これは1回目のような高速の走りは危険だなあ。
今回も最初は単独で3分10秒弱/周を目処に走行。3周で後方から快速集団が来たので乗車させてもらう・・・しかし集団の意思が全く感じられない。単に集団で周回をこなすだけで満足なのでペースが落ちてきても誰も前を引こうとしない。積極的に前に出るのは私と別の女性の僅かに二人だけ。そしてこの女性が先頭に立つと物凄く荒い呼吸で頑張るんだけどこのペースでの先頭は少し重荷のようで徐々にペースが下がる。でも番手を走る男どもが誰も先頭を代わってあげないんだよ。仕方ないのでさっきまで半周以上先頭を引いた私がまた前に出て集団を引く、という繰り返し。
あまりにも酷すぎるので途中から直接他の男どもに私が指示を出しながら何とか先頭交代をさせる。これが他のレースなら罵声が飛ぶ場面ですよ。
最後までその状態のまま10周を31分前後で2回目の走行を終了。そういえば指示を出している間にいつの間にか酔いは醒めたみたいであります(苦笑)。

ここまでの我がポン!チーム内の順位は私がいるBチームが他の2チームを2周離しているものの当初設定した5周のハンデを考慮するとBチームは3周のビハインドであります。残り時間を考えると逆転は厳しいかも?チーム監督の指示で他の人が短く交代を繰り返し、私が最終走者から一気に差を詰める作戦となった。ここで2時間以上の休憩となり、また昼寝。今日はよく寝られる。

10時のスタートから陽が残っている夕方までは暑いくらいだった気温も午後になって強くなってきた風と陽の力が弱くなってきたことによって徐々に寒くなってきた。18時のゴールまで35分強を残した時点で我がBチームは私が最後の走者としてコースイン。
ほぼ同じ時間に出てきた人のチームメイトがコース脇で叫んでいる。「前と5秒差!」
その彼氏にインタビューすると、どうやら表彰台をかけて3位と4位の争いをしているらしい。どうせこちらは総合成績は蚊帳の外なので、彼氏に協力してあげましょう、と前に出てほぼ先頭固定のまま次第に強くなってきた風の中をペースアップ。1周で3位の彼氏に追いついたみたい。3位の彼氏はトランシーバーを下げてピットからの指示を受けつつ走っている。ハイテクでありますね。
前を走る集団を吸収しながら次第に人数が増えていく集団ではありますが、今回も先頭交代は5人以下。しまいには私を含めて2人しか前に出てこない状態に。まあ表彰台争いしている2人が自重するのはわかるが、それ以外の成績に関係ない人は集団内で何もせずに走っていて何を考えているんでしょうね・・・
3分前後で疾走する集団の大部分を私が先頭で引くことになったので、コース脇で観戦しているチームメイト達はあきれながら興奮していたらしい。
そしてゴールである18時が迫ってきても展開は変わらず。さっきから2人で集団を引いている彼氏に「最終ラップで一緒に集団から逃げよう」と相談。そして時計を見ながらここだ、というタイミングで抜け出しに成功・・・のはずがゴールラインが目の前に迫っているのにまだレースは継続の雰囲気。あれれ?もう18時は過ぎているぞ?
仕方ないのでペースを維持しながら次の周回もバックストレートから前に出てゴールラインを目指す。でもまだ周りは静観モード。おかしい、おかしい。いつになったらゴールするの?すると場内アナウンスがようやく「これから最終ラップになります!」なんて言っているよ。そしてゴールラインでは係員が青旗を振って最終ラップを告げています。なんだよ、2周以上ゴールを早く勘違いしていたよ。その間もずっと先頭を引き続けてしまった。
ようやくここで集団の5番手辺りに下がって少し脚を休めることにする。するとすぐに皆が前を引きたくない為に牽制を始めてペースが落ちる。そんな中をダンロップコーナーで一気に集団の横に出てアタック開始。良い感じで抜け出して単独で強い向い風になっているバックストレートを駆け抜ける。周回コースなのでコース上は動くパイロンが多数。事故にならないように彼らを風除けにしながら走ったけど、最終コーナーで後続に捕まる。何だよー、今まで全く前に出てこなかった奴らが抜いていきやがる。と、同時にスプリント合戦が始まったので、こちらも下ハンを持ってもがく。数人には抜かれたけど、16周を49分弱で終了。

最終走者を花火で出迎える毎度のセレモニーが終わってポン!チームの陣地に戻ったら既にテントが撤収されていて帰る準備が着々と進められていた。もうこのチームでの参加が長い人達なので作業の要領が良くなっている。私も速攻で着替えを済ませて最後にA/B/Cチームの結果を確認してから18時半には撤収。

結果は次の通り。

Aチーム:140周
Bチーム:146周 (ハンデを考慮すると141周)
Cチーム:142周

いや、最後の走りで何とかAチームに5周以上の差をつけることに成功しました!そしてすべてのチームがハンデを考慮すると2周以内になる、という絶妙な差に収まりましたよ。
AチームがCチームに夕食を奢るレストランに到着すると私の携帯に着信があったことにここで気付く。そして留守電を聞くと何とBチームがクラス入賞していたらしい (6人チームクラス?)。もう筑波サーキットからはずいぶんと離れてしまったので、サーキットには戻らずに皆で美味しく夕食を食べたとさ。

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