2004年7月31日

茨城県筑波サーキット−筑波夏の8耐

よくよく思い返してみると、私が筑波8時間耐久レースに初めて参加してから早くも8年程が経過していることになります。初期の頃は午前中に車のクラブ走行会で使えずにその間に1台1台の車検を行い、午後から8時間の耐久レースを始めてレース終了が夜10時だったとか、毎回参加していることを示すシールを自転車に張ることを義務付けられていたとか、今とは随分違った運営スタイルでした。まだ今ほどロードレーサーが街中に溢れていなかったので、すれ違う車の多くが車の屋根に載せた自転車を車内から指をさしながら見上げていた時期です。それがここ数年はすっかり大規模イベントとして定着。私も筑波はずっと集合拠点を持っていない「筑波でポン!」チームで参加してきましたが、参加の面子の入替わりと共に参加人数も常に15人前後をキープする集団になりました。そして他のチームの参加者も以前とは違ってきているんでしょうね。

7時の駐車場開門に合わせて6時にいつもの谷原IC近くの駐車場で他の人たちと待ち合わせ。今回は遅刻者も無く至ってスムーズ。しかし、7時少し前に筑波サーキットに着いてみると、早くもゲートが空くのを待つ大量の参加者が長い列を作っていました。これまでも開門時刻の少し前から実際には門は開けられていたのですが、これほどの人数が開門時刻前に詰め掛けていたのは初めてです。恐らくあまりにも大量の車が開門時刻前に来てしまって、渋滞を引き起こしてしまったので相当早い時間に門を開けたんでしょう。急いで車から荷物を降ろしてゲートに向かいますが、7時50分の受付開始を待つ列も既にかなり長くなっています(50m以上あったかも)。確かにサーキット場で半日以上を過ごす為にピット近くあるいは狙った場所でテント設営場所などを速めに確保することが重要ですが(特に暑くなる夏は)、ここまでの行列がゲートオープン前に出来たことは今まではありませんでした。
慌てて受付、ゲートオープン順の確保及び荷物監視担当に分かれて対応して、あたふたしながら幸運もあって何とか悪くない位置にテント設営に成功。うちのチームの皆も慣れているので段取りが上手く進むのは心強い限りです。設営作業を行った後は当日の参加者の状況に応じてチーム編成を決めて、着替えて試走すれば、もうスタート時間が迫っています。
今回はテレビ収録が来ていてキャイーンと今中大介氏が走るとの事。レース途中、大柄な体に競輪のジャージにヘルメット姿のウドちゃんが結構いいペースでコースを走っているのを遭遇しましたが、実は周回に出ても1周しかせずにそれ以外は今中氏他が走っていたらしいので、コース上で見られたのは珍しいらしい。天野君はピットサイドでウロウロしているところだけ見かけました。そして小○○子も走るというガセネタもありましたが、どうも"バーン"というインパクトが無かったようですよん>K○Cのエロうえさん。

今回はスタートライダーにさせられてしまったので、炎天下の中、11時のスタートを待ちます。ゼッケン番号は263番とそれなりに後方なので先頭まではかなり距離がありますが、後ろにも100チームほどいるのでその辺りの人と一緒に前に上がれれば先頭集団には追いつけるでしょう。しかし、実はあまりの暑さにスタート1時間前に某所にて500mlの発泡酒を入手して飲み干したのが、まだ残っていて普段より少し心拍が上がり気味。ヤバヤバな雰囲気です。最初は結構いい勢いで前を追わなくちゃいけないのに大丈夫かい?
で、スタート。硬軟取り混ぜた参加者の間を縫うように進みます。第1ヘアピン手前であまりの参加者の多さに閉口しながら進むと、横から結構いい勢いで抜いていく人が二人。ゼッケンを見ると300番台半ば。この二人の後をついて行く事に決定します。おかげでこの後はさほど苦労せずに1周目が終わる頃に先頭集団のお尻と思われるところまで追いつきました。ゴールラインのかなり手前からスタートしたにも関わらず、1周目は3分ちょうど。そのまま集団の中で位置を前に上げるべく進みますが、第2ヘアピン手前でバックストレート方向を見ると、何と集団が中切れしているじゃないですか。慌てて中切れ集団の前に上がってバックストレートで10m近く離れてしまった50人くらいの前の集団を追うべくブリッジかけます。何とか最終コーナーの手前で追いつきましたが、かなり危なかった・・・。後で聞くとこの時は今中氏が先頭に出てペースが上がったらしいです。この周回は2分42秒!過去最高ラップと思われます。ここまでで結構脚を使ってしまったので、しばらく集団のお尻で休もうと思ったんですけど、その後も数回中切れが発生してその度に危ない目にあったので、5周目あたりに仕方なく集団の前に移動です。この間のラップも2分50秒台前半。ようやくペースが一定になってきたので、そのままこの位置で休憩。次第に3分前後/周まで落ちてきました。するとこのペースがお気に召さないのか、今中氏が集団先頭に出ると再び前のラップに逆戻り。ペースを上げたまま10周目に今中氏はピットに戻っていきました。この時点で30分弱なので他にも多数もピットへ向かって集団はコンパクトに。そして今中氏の監視が解けてホッとした(?)のか、今度はラップタイムが3分ちょっとまで落ちてしまいました。周回を終えてペースが落ちたことを確認した数名が一気に集団前方に集まり始めるのに合わせて自分の位置を替えて、じゃあ集団の先頭に出ようかな、と先頭に並んだ第1コーナーで突然両足のふくらはぎが痙攣しそうになって敢え無く後退。仕方なく5番手辺りを維持しつつストレッチしながら15周/44分でピットイン。
今までの人生で一度も脚を攣った事が無いのが僅かな自慢だったんですけど、これまでで一番脚攣りに近い状態です。事前の栄養補給はこれまでと変わらなかったし、水分も必要分はとっていた。これまでと比較してミネラル不足という事は無いはず。恐らく炎天下の中、2周目の過去最高ラップを出した周回でバックストレートの大ブリッジだけでなく繰り返される中切れに対応し続けていたので、集団でローテーションしながらペースを上げていく通常のパターンとは違う脚を使ったものと思われます。要するに無理し過ぎですね。

2回目の出動もいきなり良いペースの集団を見つけて10周目まで、ほぼ3分/周を維持。しかし、ここでこのペースを維持する気力が萎えて集団から離脱。後はバー上を持ってサイクリングペースへ。最後の2周は平野さん@KMが小さな集団にいるのをナンパして集団を3分20秒前後で引きました。いやあ、良い事すると気持ちがいいねぇ。48分/15周で終了。
3回目からは最終走者への調整により8周で終了。ここも2周目にKMの若手(ごめん、名前忘れた)を見つけて途中ではペースのアップダウンをしながらも全体としては残り7周を3分15秒前後/周の芸術的なペース配分で集団を引きます。この間1度だけ若手が前に出てきましたが、それ以外は完全に集団先頭固定。良いペース配分の練習になりましたが、気づくと後ろには10名ほどの金魚の糞が連なっていました。この時間には風が強くなってきていて確かに後ろにつけば、かなり楽できるんですけど、いくらなんでも何も言わずに付くだけ付いて何が楽しいのかね。
4回目も基本的に無理せずに3分15秒前後の6周で終了。

実は今回のポンチームは3チーム編成で参加していたんですけど、3チームで夕食を賭けていたんです。ビリのチームが夕食を1番成績の良いチームに奢る事になっていて、この時点で私の居るチームが1番になることがほぼ確定。じゃあ、ということで最後の周回は全力で行ってみましょ〜、と言う事で張り切って出動。出際に最終走者のI君に「なるべくピットクローズぎりぎりまで走ってください」とお願いされたので、頑張りましょう。この時点でピットクローズまで残りは30分ちょっと。何とか10周すべく飛び出すと、良い具合に集団を発見、と思ったら今中氏が前を引いているじゃないですか。本日使用しているZIPPカーボンホイールは既によれよれでダンシングすると音が変わるのでホイールがたわんでいるのがバレバレ。抜かれる間際にこちらを見て「何だこいつは」という顔したのがわかりました。しかし、大変申し訳ないのですが、御社のAirMaxを購入できるような余裕は残念ながら無いのでこれで勘弁して下さいませ。
早速合流するとなかなかに快速ペースで非常に良い感じ。しかしここでも金魚の糞が20匹くらい連なっているのが情けないけど。首尾よく集団の5番手辺りにいた今中氏の後ろで集団に合流し、先頭交代を待ちますが、今中氏以外はこのペースについていくのがやっとみたいでペースが一定せず危なっかしいです。しかも、今中氏先頭から交代して自分の番になったとたんに後ろが千切れてしまって思いがけず単独走行になってしまいました。しばらく後ろを見ながら集団を待ちましたが、いくら経っても来ないので集団から逃げの体制に入りました、って書くと格好良いんですけど、ペースは3分20秒/周でこれなら一人でも十分に維持できます。どうもこの時は今中氏はピットに戻っていたみたいです。
しかし、最後から2番目の走者が集まっている時間はそれなりに脚がある人が居るわけで、走っている人を抜く度に次第に自分の居る集団の規模が大きくなってきます。ここで最終走者への引渡しに向けて3分前後/周のペースに戻ってきました。とここで総合3位と4位のチームの人が同じ集団に紛れ込んできて更にスピードアップ。この時点でピットクローズまで9分弱。ピットクローズの場所は最終コーナー手前なので、3分/周で走れば3周可能かぎりぎりの線。そして集団の人数も絞られてきたにも関わらずペースは落ちません。これならいける、と判断して残り6分弱の時点でピットに2周する旨のサインを出して最後の仕上げです。ローテーションもきれいに回ってピットクローズまで残り2分40秒でゴールライン通過。総合3位の人を引き連れて2つのヘアピンを全力で通過します。朝に感じた痙攣の後遺症は幸いにして全く感じません。そしてバックストレートに入ったところで遠くからピットクローズへのカウントダウンの声が聞こえてきました。そのまま総合3位のチームの人を引きながらピットロードへ向かいます。閉める準備をしている係員の脇を抜けて何とか8秒を残してピットロードに滑り込み。以前、チーム員のT氏が味わった直前でピットが閉まる悲劇は免れました。そしてI君と交わした約束を最高の形で果たすことが出来て自己満足いっぱい(^^)。
ピットでは私の到着を相当はらはらしながら待っていたようです。心配かけて申し訳なし。ぎりぎりで10周回成功です。

最後は設営のテントなどを片付け、毎度おなじみのカクテル光線を浴びた走者を出迎える感動のフィナーレが終わって終了。本日は54周したんですけど、もしかすると今までの1回における最長距離かも。それなりに走れたし、チームも無事に完走出来た事は慶賀の限りで御座います。
来年はポンチームのジャージを作って参加の予定(^^)。


inserted by FC2 system