2001年10月14日

静岡県ヤマハテストコース−袋井6耐

9月に納車された新車での初めてのレース。参加するのは、いつもの"袋井でポン"チームではなく、今年から新設の3時間ソロ部門で参戦。新車のLOOKのカーボンフレームであるKG281は今までのビアンキのクロモリよりも振動吸収性は良いし、練習では400km程度走ってポジションはかなりまとまってきたので何とか走れそうな感じがしている。あとはどのレベルで完走できるか。本来であれば、前週に群馬CSCで行われたJCRCの100kmレースに体調不良で参加できなかっただけに自分の現状を確認してみたい気持ちが強かった。

当日、レース前にインターマックスのブースを覗いてみて新しく発売されたポラールの710について聞いてみたら、「去年予約した人の分がやっと入荷した」なんてふざけているよね。ポラールも予約数の数を見て生産計画をもっと正確に立ててもらわないとイカンよね。なんか、マックの商法を思い出していた。
蛇足はここまで。当日の天気は暑くも寒くも無い素晴らしい状態。3時間ソロの人は6時間ソロ/チームのスタート後、3時間を待つことになる。一緒に来ている仲間が参加しているいつもの"袋井でポン"のピットを手伝う。その間に今年も来た実業団のコガ・ミヤタと今年から参加のシマノのトップライダーが走っている。そしてなんとベルギーのランドバウクレジット所属の三船雅彦選手が当日受付で参加らしい!木曜日に帰国で次の日曜日に6時間耐久とは・・・個人的にメルマガを購読しているのでなんとしても本人を確認したいところ。

3時間ソロはなんと150人以上が参加のようだ。これではスタートに時間かかってしまうなあ。で、相変わらず意味の無いローリングスタートでいきなり先頭集団から遅れる。たった500m程度のローリングスタートでは後ろから100人以上を抜いて前に出るのは不可能。それなら最初から前にいなくてはいけないんだけどね。結局最後まで一度も先頭集団の姿は見えず。でも1周目から同じように置いてきぼりを食った人たちと集団を構成。快調に8分前後/周のペースで周回を重ねる、と書きたいところだが、先頭を引かない人が多すぎてペースが乱れるのと、今年から参加者がかなり多くなってコース上に人が多くてスムーズなライン取りが厳しいときがあって集団が落ち着かない。酷かったのは、自分が先頭を引いて交代した後、集団の2番手になった人が自分と一緒に後ろに下がってしまい、先頭と2番手の間が空きすぎてしまい、仕方なく再び自分が集団の2番手に復帰したり、先頭交代を要求しても「もうだめ、自分は代われない」と、もっと先頭を引き続けることを要求するやつ(そんな要求は無視したけどね)が結構多かった事。自転車やっていると三味線弾きが多くなるよね。もし、それが実力だったら先頭交代を装うような位置まで上がってこないで欲しいものである。この辺りが違うレベルの参加者が混在する耐久レースの問題点かも。
そんな状態で最初の1時間はかなり足を使う羽目になった。後ろを見ると常に30人程度がいるようなので、思い切って集団の中盤まで下がって他の人の力を借りる作戦へ変更。その頃には集団の前のほうはかなり足が揃ってきたので、危険度が減ったことも下がった原因の一つ。この辺りから自分たちの集団に数名のコガミヤタあるいはシマノの選手が止まり木的な休憩を兼ねて(?)紛れ込むようになってきた。残念ながらU-23の選手なのか、顔を知らないので、誰かは不明。
そのうちに前を見るとオイルが足に光る妙に黒い人が目の前にいる。ウェアも見なれない。もしや、と思って横についてみると、コルナゴのカーボンフレームの後ろ三角に"B-STAY"の文字と見覚えのある彫りの深い顔立ち。紛れも無く三船選手である。相変わらず8分前後のペースだったので、彼には楽なペースだったと思うが、数周は同じ集団でじっくり走りを見させてもらった。その間にも数回集団の先頭が少し逃げるかのように離れるが、すぐに吸収されていた。しかし、何度目かの逃げがあったときに三船選手がするすると前へ。そのまま逃げ集団に乗ってしまった。自分にはそれまでのアタックと決まったアタックの差は何もわからなかったが、その辺りの嗅覚が本場のレースでもまれているのだろうか。集団はその後、前を追うためにペースを上げたが、自分は疲れてしまっていたのもあってあっけなく千切れてしまった。この時点で2時間ちょっと経過。

その後は9分30秒前後/周のペースで完走を目指す。甘さが疲労を回復してくれることを期待して、ここぞとばかりに背中に入れていた最中をほうばる。しかし、それ以上になることは無く、さっきまで一緒に集団にいた三船選手がシマノの人(鈴木真理選手?)と一緒にぶち抜かれた。既に5時間走っているのに、さっきよりも平均で5kmくらい速くなっているような・・・。そのまま4周をこなしてのこり20分の時に少し早めの集団に追いつかれた時に気合を入れなおして再びペースアップ。最後のペースアップが出来たのは新車の振動吸収性の良さからくる疲労度軽減の効果か。最後2周を8分30秒程度で回って最後は同じ集団の前のほうでスプリントもどきをして残り3分を残して21周回完了。今回は3時間以内の周回数を競うので、ここでレースは終了。
個人的には新車効果と今回から使用したサプリメントのBCAAによる効果で3時間を自分としてはハイペース(平均時速は37.8km)で終わって満足。6時間ソロに参加していた三船選手は46周回の総合4位!単純にスゲーっす。

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