2008年7月6日

サイクリングフェスティバル in Oyama 2008

男子B100Km(22周)4位

昨年にROAD150Kmクラスで久々の入賞を果たしたアールアンドアイ主催の富士スピードウェイのレースが今年は7月に開催されることになった。過去にもここでのレースは比較的良い結果を残せているので、少し停滞気味の今年前半からの巻き返しを図りたいところ。
とはいえ、別の参戦記もあるように午後に距離が短いながら実業団レースにも参加する事にしたので、無理せず?に100Kmクラスにエントリーです。

レース前日の土曜日に家事雑用をこなしつつ日が暮れる頃になって自転車の準備などを行い、いよいよ開幕したツールの生中継を見ていたら若干就寝が遅くなってしまった。そのためか予定の起床時刻から若干寝坊して慌てて出発。忘れ物は無かったけどレース前日に慌ててスプロケ(11-23T)を交換したボントレガー・カーボンに14Tと15Tの位置を逆に装着していた事にレース中に気付く有様です。したがってレース中に15Tにするつもりでシフターを動かすと実は14Tで想定外!のギヤ比になること10回以上。その事実に気がついてから間違って装着した14Tをまたいで変速するときは意識的にトルクを抜いて操作したけど、それまでは普通に変速できていました。そんな想定外!の動作でもレースに耐えてしまうシマノの機材は凄いですね。(午後のレースは正常の位置に直して出走しましたよ(苦笑))
今回の装備はいつものスペシャ/ターマックにボントレガー・ホイール。午後のレースもあるので装束は(リンク)スキップジャージに紫外線対策として腕、脚カバー装着でした。

今年はゲストライダーとしてスキルシマノの鈴木真理選手と廣瀬佳正選手、ラバネロのホジェリオ選手、平塚吉光選手の4名が来ていて結構な高速レースになる予感です。(実は昨年の大会にも少なくともラバネロの平塚選手はゲストで来ていたらしいのですが、昨年はこのレースの翌日がアザミラインのヒルクラレースだったこともあってペースメイクというより監視役としての参加だったらしい by 平塚選手)
参加者が結構多かったので、こっそり前から3列目辺りに並んでスタート。周りを見ると今年の150Kmクラスは昨年の大会で100Km以上を逃げた結果3位になり、その後のTD沖縄の市民200Kmで優勝した高岡氏、その高岡氏を最後の1Kmで逆転して優勝した大友氏、同じく4位の江口氏、他にもBR-1レーサー様、未登録の有名レーサー様が多数。昨年以上にかなり激しい展開になりそうです。そんな集団も危険回避の為に半周ほど先導バイクがペースを抑えてヘアピン付近でレース開始。

いきなりゲストライダー達が最終コーナーに向かうネッツコーナー付近の緩斜面でペースアップしてまだほとんどアップしていなかった体に刺激が入ります。こんな場面で参加者のレベルが低いと一気に限界近くの走行になってふらついて斜行したり、突然のバックアタックで集団に混乱が発生しがちですが、これだけの面子であればその心配は皆無。集団後方では結構落車が発生していたみたいですが、集団前方で走っていると非常にスムーズに走れたです。
ローリングスタートの影響で1周目こそ7分38秒でも、その後は6分10-20秒で安定したペースメイク。基本的にゲストライダー達がイーブンで走り、その他の市民ライダーが時折ローテーションに加わる展開です。平均速度42Km/hオーバーで走る集団で最初の30分はきつさを感じていたものの、次第に体が速度に慣れてきたのか楽になってきた。それよりも気になってきたのが蒸し暑さ。天気は曇りだったから日光によるダメージは少なかったけど、湿度が高くてべとついている感じ。この気候では気化熱による熱の発散がさほど期待できないこともあって腕、脚に装着のカバーを恨めしく感じる時間帯もあるほど(紫外線対策の効果は抜群でしたが)です。今年は100Kmクラスだったからボトル2本でも余裕だと思っていたけど、この状態では足りなくなるかもしれない。ボトルに入れた3本分のカーボショッツをちびりちびり補給しながら、脱水症状にならないようにそして足りなくならないように慎重に給水を行う必要があります。(150Kmクラスでは後半に脱水症状で脱落する人が多数だったらしい)
50Kmを過ぎたヘアピンからの緩斜面で、いきなり高岡さんがアタック。思わず反応しかけたホジェリオ選手を制止した廣瀬選手?の働きかけもあって集団は彼を見送りモード。周りでも「ああ、やっぱり高岡さん行っちゃったね・・・」という半ばあきらめの声が聞こえてくる。ちょうど集団を彼の朝錬仲間であるsynergyチームの方が走っていたタイミングで集団を抑える動きを見せた事もあって一気に差が広がっていく。どうやらゲストライダー達はなるべく「市民レーサー達の走りを邪魔しない」ように事前に取り決めがあったようです。その後に自分もその恩恵?に与る事になったのですが。
しかしそんな高岡さんでもさすがに昨年よりも速い集団から単独で差を広げることは出来ずに2周ほどでカムバックです。ここまでの集団前方を走る面子を見ると150Kmクラスに参加の人がメインでごく僅かな100Km参加者が混じっています。100Kmクラスは年齢別に3クラスに分かれているのですが、良く見ると残っている100Kmクラスのほとんどが私と同じBクラスの面々で、ざっと見てその数は6,7人でしょうか。普通に走れば入賞は狙えそうだけど、とりあえず自分も存在をアピールすべく集団最前列付近で背中のゼッケンを見せつけながら走ってみました。

そんな動きを見せていた18周目のヘアピンでこの日何回目かの集団先頭のまま走っていたら、後続が離れている・・・あららゲストライダー達が集団を抑えちゃっているよ。ならば行けるところまで行ってみましょう、と私もペースアップ。そのままホームストレートでもブラケット上部を持って更にペースアップして10−15秒ほど集団を離したまま計測ポイントを通過。場内放送ではずいぶんと私の名前が連呼されていたみたいです。妻はその放送を聞いて"やっちまった感"でいっぱいだったようですが、本人は52T×14Tをゴリゴリ踏むイメージでそのまま再び逃げ始めたヘアピンに差し掛かります。しかし今年前半から停滞している高負荷時の走りがまだまだ戻っていない状態ではそれまでのスピードを維持できないまま失速。最終コーナー付近でゲストライダー達が引く集団に引き戻されてしまいました。
この頃は若干周回ラップが落ちて6分30−40秒付近で走る周回に埋もれつつ江口さんに「この集団から単独で逃げるのはきついでしょう」なんて言われながら回復を待ちます。

その後も単発でペースアップの動きがあるものの、どれも決まらないまま残り2周。この頃から集団前方はゲストライダーと100Km参加者が占めるようになり、150Km参加者は後ろに下がり始めます。まあ100Kmクラスはここからが勝負ですから、邪魔しないように下がるのは当然の動きですよね。その中でも赤いジャージの人が頑張って前を引く姿が見えます。私も4,5番手近辺を維持しながら最終周に突入です。
スプリント勝負になってしまっては私には勝機は薄いはずで、その前に何とか人数を減らしたい。その最大のチャンスは・・・1つしかない。狙っていたヘアピンからの緩斜面で単独アタック開始。先のヘナチョコ単独アタック?よりも鋭く飛び出たはずで、今度は最終コーナーまでに集団から20秒以上の差をつけてそのまま長い直線で持ちこたえるシナリオでしたが、やはり先ほどと同じく高負荷に耐えられる脚になっていない体では切れが足りなかったようで、最終コーナー付近で追ってきた数名と一緒に最後の直線勝負に持ち込まれます。
前に3名、その3m後ろに5名の塊のまま直線を走ります。後続集団にいた私は最終的にクラス3位になった人を風除けにして前へのブリッジのタイミングを計ります。ここでは前を引かなかったけど、その前にアタックして人数を絞ったのは私だから前に出なくても許されるはず。
残り150m位で後続集団から1人がブリッジをかけたのを合図に全員でスプリント開始。前から1人落ちてきてこのまま4番目にゴールできるか?という寸前に1人に差し込まれて8人中の5番目にゴール。うーん、相変わらずスプリントはダメだなあ。もし先の単独逃げが無ければまくりきれたのか?も自信は無し。とりあえず子供の目の前で表彰台に立てることは喜ばしいことです。
1周のダウンを終えて合流した家族の話によると私はクラス4位だったらしい。実は前にいた4人のうち1人がAクラスだったようです。まあなんにせよ、午前の部は無事に終わりましたよ。

で、表彰式をとっとと終わらせて午後のレースの準備をしなくちゃ・・・しなく・・・し・・・あれれ?いつになっても表彰式が始まらない。待っている間にあまりにも暇で参加賞のスポーツドリンク目当てで近くで行われていた最高速チャレンジ!イベントに参加するもレース直後の脚とポジションが全然違うMTBでの挑戦ではまともな記録も出ず (結果は秘中の秘)、次第に集まってきた同じクラスの入賞者達と話したり、午後レースの受付に来た知り合いなどと話したりしてもまだ待たされる。そのうちにレースを終えた150Kmクラスの人までちらほら回りに現れる始末。
どうやら表彰式に参加予定の小山町の町長待ちであることが判明。「そんなの待たなくていいよ」なんて失礼な発言があったことは秘密(笑)。ようやく町長が来て表彰式。

Cycling.jpeg

子供をつれて表彰台に上がったので、報道のカメラマンから格好のターゲットにされたみたいでずいぶんと写真を取られたみたい。彼にはいい思い出になったかな?案外、数年後は忘れていたりして(笑)。


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